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2012/07/19

さて、明日(20日)からラマダンが始まります。
ラマダンと聞いて“断食”と思う方が多いと思いますが、これは少し間違いです。
ラマダンとはイスラム歴第9月のことをさします。
日本で言うところの、師走とか皐月に当たる感じですかね…
ちょっと、違うか!
まぁ、そんなことは置いといて…

少し、ラマダンについて説明します。
ラマダンとは上記したようにイスラム歴第9月の月の名前です。
つまりは、イスラム教あってこそのラマダンです。
具体的にどのようなことを行う・または行ってはいけないかについて書いていきたいと思います。

ラマダンって食べちゃいけないんでしょ?
大抵の友人はこの様に言います。
これは半分正解ですが、半分は不正解です。
日の出から日没まで断食です。
つまり、日没後から次の日の日の出までは飲食可能です。
この間に1日分の食事を摂ります。
ちなみに、唾液を飲み込むは禁止されていません。
※ストイックな方は唾液を飲み込むことにすらしません。

ただし、断食と言ってもある程度柔軟性もあります。
例えば、妊婦・病人・乳幼児・重労働者などは断食を免除されます。
また、女性の場合ですが、生理中も免除になります。
こういった理由でラマダンの時期に断食が出来なかった人は“振り替え断食”を行います。
次のラマダン開始までに、自分が断食できなかった分を行います。
ただ、『そう言えば今日は1日何も口にしなかったから振り替えにしよ~とっ』と言う軽いノリでは振り返れません(笑)
必ず、今日断食を行います宣言(礼拝)が必要となります。
また、断食中にうっかり飲み食いしても断食は無効になりません。
今、うっかり八兵衛がイスラム教だったら…と変な妄想をしてしまいました(笑)
あれだけ旅をしているから、断食は免除対象者なんではないか…とか!

さて、そもそも断食の目的です。
一言で言うと、宗教的な試練として課される、と言うことです。
また、食べ物・飲み物に対するありがたみを感じると言った意味合いも含まれています。

断食以外にも、禁止されている行為があります。
これも、時間は日の出から日没まで禁止です。
喫煙・性行為・故意に物を吐く・暴言を言うなどです。

実は今年のラマダンは2回目なんです。
断食は他宗教の人には、もちろん強制しません。
しかし、イスラム教90%のゴロンタロではやらないといけないのです。
なぜならば、ラマダンが開始すると生活リズムが劇的に変化するからです。
レストランは夜以降しか開かないです。
屋台などは早朝と夜。
娯楽施設の営業時間も変わります。
カラオケやジムなどは夜だけの営業です。

何が1番辛いかと言うと、水を飲めない事です。
食事はいい。
でも、30℃以上の冷房がない事務所では水分補給が出来ない事が1番辛いです。
生理中やイスラム教ではない先生は隠れて、食べたり飲んだりしています。
他の先生方に“飲んでもいいんだよ”と言われます。
しかし、私にはできないのです。
えぇ、少し意地になっている部分は否めませんが(笑)
先生や生徒さんの前で、食事を摂るなんて…めっそうもない。

こんなラマダンを見越して、私は先月インドネシアに到着してから断食の練習をしていたのであります。
ふふふ。
どうしてもお腹がすいた時や水を飲みたい時のために、部屋に浄水器を購入。
お湯も沸かせるので、インスタントを食べることが出来ます。
とうとう、私の練習の成果を見せる時が来ました!
さぁ、来い、ラマダン!

※他宗教の人には強制しない、と書きましたが、イスラム教圏内へラマダン期間に渡航する場合は、通常よりも周囲に対する配慮が必要だと思われます。
日中の飲食・喫煙などは、出来るだけ避け、どうしてもの場合には自身の部屋や人目につかない場所で行う事を強くお勧めします。
また、服装についても、女性の場合は出来るだけ露出の少ない恰好で出歩くようにしていただきたいです。

2012/07/19 08:03 | sayaka | No Comments