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2011年に入ってから、なぜだか天気が良くない状態が長く続いていました。こんなに長く雨模様の日はセブに来てから初めてという感じです。これもやはり異常気象に入るのでしょうか?海もちょっとおかしく、冬を迎える頃から徐々に水温が下がるのですが、昨年はなかなか水温が下がらず新年を迎えてやっと下がりはじめた感じです。今までの高かった水温によるサンゴに与える影響がどのくらいになるのかまだ解らないですが、白化現象やサンゴの産卵時期のズレ、生物の生活環境など少なくとも良いとは言えない状態のような気がしています。
生物たちも水温の変化によって生活環境が変化し、夏と冬の水温差が全ての生物たちにとって良いサイクルで回り、環境は維持されて行くのですが、ズレが生じて来るとどこかにそのしわ寄せが来ることになり数の激減など問題になります。また、水温が下がれば普段はかなり深いところに生息している生物たちがダイビングで見られるぎりぎりの水深まで上がって来ることも多く、海全体が活性されるのです。
ここセブでは水温の変化と言っても例年3〜5度程度なのですが、海の生物にしてみると陸上での10〜20度差に匹敵することになります。この温度差が海の中でも重要なサイクルの一環になるのでしょう。
1月も半分を過ぎ、やっと水温も下がり一段落し始め、いままで見たことがない種が出てきています。昨年12月に絶滅種とされていたクニマスが再発見されたニュースが日本中に流れ、まだまだ奥の深い世界だと再確認させられたのを思い出しながらまだ見ぬ種を探しもとめる1年が始まりました。
今回の写真 メタリックシュリンプゴビー
日本には生息していない外人さんのハゼになります。色鮮やかな体色で人気のあるハゼの仲間になります。
The Gobioid Fishes of Philippines