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日本では沖縄をはじめ深刻な問題となっているオニヒトデの異常な大量発生ですが、ここセブでも毎年頭を抱える問題の一つで、サンゴの被害は毎年多くなってきているように感じています。気候のせいなのかまた水温が高いためなのか判りませんが、このオニヒトデ動きが思っている以上に速く一日の移動距離はかなりのもので、前日に発見しても駆除しに次の日に潜っても大半は姿を消しているため全てを捕獲することが困難で周りに拡散していっているのが最近の現状です。
オニヒトデ自体は海の生物全体から考えても必要な種なのでしょうが、いなくてはいけない生息数より、その一度大量に発生すると数百倍にもふくれあがるのでそれだけで人間の手によって汚染されていくスピードよりも数倍も早く海全体にダメージを与えていきます。
これまでの駆除方法は海から引き上げて陸に揚げて地中に埋めるか乾燥させて燃やすなどしかなく、人員もお金も悪臭も掛かる人泣かせの生き物ですが、最近研究が進み酢酸を体内に注射すると2〜3日で動きが止まり徐々に溶けていくということが判ってきました。この方法は沖縄などでは実際に使われ始めているみたいで成果もこれからフィードバックされてくるのでしょう。
しかし個人的に気になる所があるのですが、それは注射されたオニヒトデはそのまま放置されて溶けていくのを待つため、発生数によっては溶けるまでオニヒトデがそこら中に存在することや間違ってゲストが触ってしまう危険などなど、まだまだ多くの問題が山積みになっていることですが、今年中にはセブでも注射による駆除をスタートさせたいと考え中です。その後も処理についても、、、。
今回の写真
引き上げたオニヒトデ
クマドリカエルアンコウ ブラックカラーバージョン
オニヒトデのみ写真では味気なく綺麗な色合いの魚を入れました。