« | Home | »

2012/05/15

本屋さんに立ち寄って眺めた写真集。
「妻を撮ること」

写真は被写体と撮影者の心理がよく写る。
そんな作品が大好き。
「被写体さんの心をひらいていき、その瞬間をおさめる」と言われる方が多い。
私はスタイルが悪い上に笑顔が苦手なので撮りにくい被写体ではあるけど、
「そういう娘のほうが撮りがいがあるよ!」と言ってくださると申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちがある。

でも、愛する者を撮るということは写真家にとってどういうことなのか。
心を通わせている時間、空間を共有していること、
それを閉じ込めたいからシャッターをきるものだと当時は思っていた。
数年前、ポートレートがキッカケで知り合った写真家の方と行動を共にするようになって、すぐに全く私にカメラを向けなくなった。
一緒にいる時間が幸せではないのかと不安に思った。
「君は、女として愛されたいの?モデルとして愛されたいの?」ときかれた。
その瞬間、この人にとってシャッターとは時間や空間、心とは別なのだと思ってしまった。

そんな切ない、一眼レフをみるとちょっとトラウマな感じになった思い出。

2012/05/15 10:15 | uika | No Comments