« せんせい(先生)の罠 | Home | 学園公演 »
「浮気がバレました!!」「浮気がバレそうです(泣)」
切羽詰まった文面でのメール相談が寄せられることがあります。
浮気をしてしまった方からの相談にどのように答えるのか、意外と難しいものです。
まず、①浮気相手との関係を清算した上で、恋人と関係を続けたいか否か? ②浮気相手と恋人は面識があるか? ③浮気の期間・頻度 の3点について詳しく伺います。
『浮気』と表しているということは、本気ではないわけですよね。
だから、発覚すると後悔して狼狽する。
悪い事とは分かっていたが…。言い訳、後悔、懺悔、弁解、逆切れ、開き直りなど、訪れたピンチをあの手この手で乗り越えようと必死です。
浮気発覚後も恋人との関係を続けたいと思う人(浮気した側)は、結構多いです。
しかし、恋人がそれを受け付けないので、相談をしてきたというパターン。
自業自得と突き放すのは簡単ですが、それもわかってあえて相談されているのでしょうから、少ない可能性を最大限広げれるようにこちらも全力で相談に応じます。
とにかくまず謝ること。決して弁解や逆切れはせずに。必要なら距離や時間を空けること。焦らないことが肝要です。
恋人との浮気発覚時までの関係性も重要です。
夫婦のように生活を共にして「お互いに居ることが当たり前」のような状態の人、実は既婚者な人、恋人関係が破綻寸前だった人など、様々な状況に応じたアドバイスが必要になります。
おそらく、バレることを前提に浮気をする人はいないでしょう。
「バレない」と思って浮気をするわけですから、バレてしまったという現実自体を受け入れることが出来ていない相談者もいます。
まずは、自分の置かれた現状を理解してもらわなければなりません。
自分が『加害者・悪者』であること。許してもらえるか否かは別として、恋人に対して誠心誠意、謝罪をしなければならないということ。恋人に去られても文句を言える立場にないということ。
また、浮気相手に対するフォローが必要な場合もあります。
それは、①浮気相手が浮気だとは知っているものの、略奪系の意図を持っており、浮気発覚後も関係を続けようとする場合。②浮気相手が浮気だということを知らず本気で付き合っていた場合。などです。
②に至っては、いわゆる二股状態なわけですが、中には三股やそれ以上といった呆れた相談者もいます。
人を傷つける行為をしていて、自分だけ傷つきたくないという身勝手な人は非常に多いのだと感じることがあります。
皆、自分自身は可愛いのです。それは大前提なのかもしれません。
その上で、可愛い自分のためなら、他人を犠牲にしても良いという独自理論の持ち主が増えているような気がします。
ただ、自分が浮気をしている場合、自分もパートナーから浮気をされているという可能性が高いということを忘れてはいけません。
インターネットを軸にした様々なITツールのおかげで、見知らぬ人と気軽にやり取りをして出会うことが簡単になったこの時代、恋人やパートナーといった自分に近しい人間関係の在り方自体が、もしかすると変化しているのかもしれません。
特定の人とずっと人生を共にするという考え方は、出会いの機会が増えれば増えるほど、限られた人生の「時間」を有意義に過ごすことの障害にすら思えてしまう人がいるのかもしれません。
ゲイやレズビアンは、結婚という制度に縛られないため、恋人との関係性は、ヘテロセクシャル(異性愛者)よりも脆弱な基盤の上に成り立っています。
しかしそれは、真に愛情だけで繋がる関係だとも言えるでしょう。
浮気相談は『愛』を真剣に考えてもらうための相談でもあります。