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大学卒業の時から一緒だった猫が死んでしまった。
アメリカから一緒に帰国してきたディーナとミカエル。
NYの通いつけの動物病院で予防注射を受け、空港まで証明書を申請しに行き、
飛行機の荷物室で14時間、2匹合わせて400ドルの航空券、
成田では2週間の検疫が待っていて、“捨てられた”と絶望しないよう
3〜4日に1度、往復4時間かけて様子を見に行った。
義務なのに検疫の宿泊代に1匹1泊3000円。いろんな意味で大移動だった。
ディは3年前の3月と4月の間の土曜の午後に、私が添えた手の中で静かに生き絶えた。
偶然なのか、ミクまでもこの3月と4月の間の土曜の朝に、私が支えた手に頭をもたげ、
一度大きく体をうねらせ、まるでこと切れるように、生き絶えた。
ヒトの死に目にもあったことがないだけに、
この2匹の“イキモノ”が死んでいく瞬間は、静かにけれど強烈に身体に刻まれた。
非情かもしれないが、思い出すと悲しいよりも苦しくなる。
そして、本当にひとりぼっちになってしまったナ、と。
そんな出来事のちょっと前から好きだったのが
Lana Del Rey の Born To Die
なんとなく起こる出来事を予測していて、心の準備だったのかもしれない。
けれどあまりにそれは今の気持ちにストレートすぎて、だから違う曲を聴く。
Owl City の Fireflies
寝ている間には10万もの蛍が飛び交っていて
そんな世界なんか見ないで寝ていたいのに寝れず、
それがいよいよ現実にもはみ出してきて、
それでも地球は正常に回り続けていると信じたい、という。
ついこの間、ミクが人にもらわれていく、という夢を見た
猫タチがいなくなったのが
はみ出してきた夢の続きだといいのに、と思ってしまう。
かなり意訳でざっくりですが、
何気なく選んでいても、やっぱり何処かで曲と気持ちがシンクロしているものだ。
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You would not believe your eyes
If ten million fireflies
Lit up the world as I fell asleep
信じられないだろうけど、僕が寝ている間に
1000万もの蛍が世界を照らしているんだ
蛍タチは空を埋め尽くし、そして泣いている
僕は立ちつくしそれをただ眺めているだけ
I’d like to make myself believe
That planet Earth turns slowly
It’s hard to say that I’d rather stay
Awake when I’m asleep
‘Cause everything is never as it seems
地球がゆっくり回っていると信じたい
寝ている間の世界なんて見たくない
だってそこには今あるものなんてひとつもないんだ
1万もの蛍が1000回僕を抱きしめる
ダンスを踊るように
頭の上でステップをふみ
ベッドの下ではパーティー
ミラーボールがつるされている
I’d like to make myself believe
That planet Earth turns slowly
It’s hard to say that I’d rather stay
Awake when I’m asleep
‘Cause everything is never as it seems
When I fall asleep
地球がゆっくり回っていると信じたい
寝ている間の世界なんて見たくない
眠りに落ちれば今あるものなんてひとつもなくなる
ドアをちょっとだけ開けておいて
(本当はここから連れ出してほしい)
眠れそうにないよ、羊を数えても、眠たくならないんだ
(本当にここから連れ出してほしい)
1000万もの蛍タチに
さよならをいう気にならないなんて僕はおかしいね。
彼らが別れを告げる頃、僕の目がかすんでくる
けれどまだ数匹残っている
僕の夢がへんてこになるのはそのせい
だって彼らを捕まえて瓶に入れてあるんだ
I’d like to make myself believe
That planet earth turns slowly
It’s hard to say that I’d rather stay
Awake when I’m asleep
Because my dreams are bursting at the seams
地球がゆっくり回っていると信じたい
寝ている間の世界なんて見たくない
だってだんだん僕の夢が現実にはみ出してきてるから