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2012/04/24

 

5月の連休前だというのに、

山は例年になく寒く雨が降っています、

薪ストーブに火をつけないとどことなく落ち着かない季節です、

東北大震災から一年以上が過ぎ、

奇麗な小川、

緑豊かな田んぼ、

先祖から受け継いだ杉山、

椎茸栽培用のナラの木、

総てが今までと変わらない事を願いながら、

総ての村人の心配事は4月からの放射能の新しい基準を、

満たす事が出来るか心配をする農家が多くいます、

先日は、山の管理人が、

山の水と

杉のオガクズと、

椎茸のホダ木用のナラの木を、

検査機関に出しましたが、

放射能は検出されなかったという連絡を受け取ったそうです、

今を森の中から見ていると、

総ての見えない利益の還元システムが複雑に絡み合い、

電力の供給源システムの変革一つ考えただけでも、

環境をと子供たちの未来の事を考える人達は賛成し、

原子力による利益を享受出来ず不利益を被る人は反対し、

何が正しくて何が間違っているのではなく、

何が効率的で利益になるのかを政治とマスメディアを使って、

自分たちの正当性を必死になってアピールしようとしています、

まるで昔の黒沢明監督の映画、

『羅生門』を見ているようです、

 

先程、雨が上がった森の中では、

小鳥たちが地面におりて来て、

冬眠から目覚めた虫たちをついばんでいます、

これからは小鳥たちの子育ての季節、

生きる為に子孫を残す為に一日一日を使っているようです、

森の中は効率とか利益とは程遠い世界かも知れませんが、

今日一日を心地良く過ごすには十分過ぎる環境です、

 

私の子供たちの時代になっても、

この山の森の中で、

子供たちが遊ぶ声と、

小鳥たちの雛の鳴き声が、

いつまでも変わる事なく、

鳴り響いている事を願ってしまいます。

2012/04/24 01:32 | watanabe | No Comments