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高校生のときの話
卒業生のなかから、学園の精神を全うし模範生といえる生徒一人が
特別な賞を授与されることになっていた。
入学当時にそのことを知り、優等生というより学園の模範となりたいと思った私は
勉学や部活動、生徒会活動、自分自身の芸のお稽古はもちろん
高校生のうちにできることや、高校生がやるからこそ価値があること
高校生の力だからこそ地域や社会に影響を与えること
ありとあらゆることを時間が許す限り行った。
卒業間近、先生がおっしゃるにはその受賞者の候補者として推薦されたそうだ。
しかし、私は最終的に選ばれなかった。
その賞に固執して生活していたがあまり、ショックは大きかった。
学園の一番に選ばれないんじゃ、進学先、そして次の大きな環境で一番や一流になれないとまで考えてしまったのである。
その時、理解者であった音楽教諭が
「こんな小さな世界で一番になっても仕方ない。目指してたところが低すぎるんでないか?」
と投げかけてきた。
理解ができなかった。
小さな世界で一番でないということは、そのレベル以下ということではないのか。
今思うと、
一番。ということではなく、この環境での代表的なもの。
大学でいうミスキャンパスのようなもの。
今年の春
私は今まで生きていて数ある挫折なかでも大きめな挫折をした。
自分の前のレールをとっぱわれた気がしたのだった。
お前は、もう去るべき世界なのだと言われているような。
今回は「不適用」ではなく「要修行」ということ。
自分が選ばれなかったからダメなのだ、ではなく
今のわたしでは、この世界のレールを走ることが出来ないということなのだ。
この数年、目指していたものに固執していた。
それが手にはいらなかったため、自分がどう生活するべきか思考がショートしていたのだが
視野が狭くなりすぎていたみたいだ。
いま、それには選ばれなかった、が、他の場所で自分が役にたつか、需要があるかどうか
与えられた環境に感謝することを忘れずに、立ちどまらずに
日々励みましょう。