ねえ！

外でお茶しようよ、

彼女が突然言い出した、

確かに今日は暖かな日射しの３月だけれど、

外はまだ雪が残る−２℃で寒いよ、

だって窓から見える庭の景色、

とっても幸せそうよ、

こんな日に幸せそうな庭に出てお茶が飲めるなんで幸せじゃない、

あなた幸せってどこからやって来ると思う、

私ね思うんだけど、

幸せって誰にでもいっぱい降り注いでいるような気がするの、

ただ誰もが自分には関係ないものと思って見過ごしているだけなのよ、

背伸びして手を伸ばして掴んでみたら、

誰もがもっと幸せになれるはずよ、

だから外でお茶しようよ、

そう言うと彼女はお茶の用意を始めていた、

１週間前に降った雪は3月の幸せな日射しに解かされ、

庭の中を歩くとザクザクと音をたてて崩れます、

庭に椅子とテーブルを運び、

２人でティーカップから立ち上る湯気を見ていると、

思ったよりも春の日射しは暖かく、

鳥の餌台にあげた向日葵の種をシジュウカラがついばみに来ています、

春の日射しが庭いっぱいに吹き渡って行った、

あなたこういうのが私の幸せなのよ、

外でお茶して良かったでしょ

私は−２℃の幸せが、

降り注いで来たのを感じた。