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2012/03/11

3月に入り、北海道の森も少しずつ寒気が緩み始めた。

あの頬に突き刺さるような厳しい寒さはもうない。

森を歩くトドマツの木の幹にクマの爪痕を見つけた。

他にもないかと辺りを見渡してみると・・・、

あるある。

あの木にもこの木にも。

爪痕の大きさからして、まだ若いヒグマだ。

付近には住宅も点在し、注意を喚起する看板が幾つも立てられているが、ちょっと茂みを

隔てればクマは人間の恐怖心もよそに平気で周囲を徘徊している。

冬になって茂みが雪の下に隠れてしまえば、そんな様子が一目で分かるからおもしろい。

冬の森をスノーシューで歩くとあちこちに動物達の足跡や食事の痕などを発見することができて、

それだけでたくさんのことが想像できて楽しい。

まるで自分が絵本の中の舞台に飛び込んできたようだ。

今日は小春日和の森の中で変わった住人に出会った。

暖かな春を待ちわびる人間達と同様に、森の動物達も雪解け後の美味しい草の芽吹きが待ち

遠しいことだろう。

まもなくクマが目覚め始める。

雪の上にクマの足跡が見つけられるのももうすぐだ。

 

 

 

 

 

 

2012/03/11 03:28 | yamada | No Comments