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2012/03/10

9日の夜は豪勢なふぐを食べた。
酒代込みで4万円くらいしたので宿泊費とかをふくまない
純粋な一食の食事の値段としては自分史上最高額で
実際たいへんおいしくいただきました。
二度目はそうそう行けないだろうから貴重な経験をしました。
ちなみにお店はこんなところです。
http://r.tabelog.com/hyogo/A2803/A280301/28001348/
 
それから夜は地元神戸のホテルに泊まって
今日は観光をしました。猛禽をたくさん見ました。
 
やっぱりここは俺の街だな、と思った。
神戸に住んで3年半くらいか。
状況的な事情があって神戸に移り住むことを1日で決めて
一時期、4つの家を行き来するような生活があって一瞬一瞬の判断を
迫られながらもなんとか綱渡りの時期は終わったのではないかと思っている。
だから今は身体中の力をぬいて臨戦態勢を解いて安心した生活をおくるほうが
いろんなことはうまくいくのだろうとあたまではわかっているのだけど
なかなかそうは器用に切り替えられない。
今は今なりのあたらしい局面があらわれてはいるわけだけど
深刻にはならないようにからだをうまくならしていきたい。
こわばっているところをほぐしていくようにゆっくり力をぬいていきたい。
今ではここは俺の街だといえるし、神戸はとても好きな街だ。
 
そのへんのこと考えてもやっぱりちゃんと
持病の内分泌系異常について
放射能治療を受けたほうがいいんだろうなとは思う。
お医者さんからは5~6年前からすすめられていたのだけど、
後戻りできない治療だけに判断保留しつつ様子を見ながらやってきている。
副作用、ということもあるがそれ以上に、
「治療」によって思考や性格、行動、能力、判断、熱量やこころざしが、
つまりは自分自身が今とは、
今までの自分の知ってる自分とはちがう自分に
かわってしまうのではないかということがこわかった。
今でもこわいしそういうことをとてもおそれていることにかわりはない。
それでもたぶん本格的な治療を受けた方がいいんだろうなという気に今はなってて
かわる自分もきっと自分自身に受け入れられると思いたい。
まだ決断は完全にはついていないが前向きな方向で考えていこうと思う。
悩む。けどだいじょうぶだ、と、思いたい。
 
なにをとるか。どういうリスクを引き受け
どのような自分であれば引き受けられるのか、
考えてもどうせ答えはないが、もうたぶん受けた方がいいんだろうな
という気はしていてそのまわりをぐるぐるしている感じである。
 
今の俺にやりたいことはやったか。
やるべきことややれることを可能な範囲で実現したといえるか。
どちらもおおむねイエスといいたい。
 
もういいか。次に進もう。
 
まあとにかく考えすぎるより
その時ほんわりからだがくつろぐことを日常的にいくつかさねていけるかだと思う。
そういうことの力がどれほど偉大で重要であるか、千の理屈よりもそのような体験を
重ねていきたい。
うまくいえないが、自分自身が無力であるという感覚と
しかし人は誰も、自分を含めて誰も、無力ではないという感覚は両立しうるものであるし
そのようなことを両立させる謙虚なそしてあくまで顔を上げた体勢を保ち続けることが
重要なキーになっているのではないかという気がしている。
 
 
 
・ 猛禽の風切羽は音もなく獲物を捕らえるための形状 (瀬波麻人)
 
 
 
機能美というべきなのかこれも。
生命の神秘というべきなのかこれも。

2012/03/10 10:16 | senami | No Comments