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2012/03/08

こんにちは。
まだ月末ではないですが、ふと思い出したので今回はキャバクラのノルマの話をしよう
と思います。

ノルマ、と言っても色々ありますが、今回お話しするのは指名ノルマ。
本職と言われるクラブのお姉さま方だと指名以外にも売掛金回収など色々と世知辛い
問題が多く発生するのが月末です。
(ちなみに売掛金とはいわゆるツケで飲むお客様から代金を回収することです。
 月末になるとお店に寄りつかなくなる困ったお客様もいらっしゃるので大変です><)

指名ノルマはお店によって一律何人、という形だったり、女の子の成績によっても
違うこともあるようですが、わたしの勤めていたお店は一律15人というのがノルマでした。
このノルマを落とすと時給ががくんと下がることもあり、クリアしたい目標として毎月
必ず設定されています。
月間で15人という数字はそこまで厳しい方ではありませんが、指名日やイベントデーなど
月毎に決められたノルマの日のほかに15人、というとイベントの多い月は結構大変。
特に年末年始や6・7月は結構お客様も忙しい時期なので、確実に15人のお客様に来て
頂くのはけっこうなハードルの高さです。

わたしの場合は毎月20日を過ぎるとそわそわしだして、携帯のメモ帳やお客様の来店日
を書いてある手帳を見ながら営業電話やメールをしないとあと一人ノルマに足りない、
というピンチな月もよくありました。
ただ、営業メールや電話もいかにもな感じだとお客様にすぐ「あ、ノルマなんだな」と
気づかれてしまいますので、前回来て頂いたときのお話から数回メールをして、やっと
ご来店頂く、というのがパターンです。
が、この営業がまた熾烈。
大抵の方はキャバ嬢の嘘を直感的、経験的に見抜きますし、だいたいキャバクラ等に遊び
にいらっしゃるお客様は2つ3つ同時並行的に通われるもの。
なので他の女の子とかぶらないよう、営業だってオリジナリティが求められます。

顔を忘れられていそうなお客様(…)の場合は写真付き、たまに来てくださるお客様には
前回ご来店時にお話ししてくださったエピソードを中心に話を膨らませ、忙しいお客様に
はこの際メールをしないで留守電にメッセージだけ、など、色々駆使してご来店頂けると
ものすごくほっとしたものです。

中には「今月厳しいの!お願い助けて!」みたいなメールでご来店くださる神様みたいな
お客様もいらっしゃいますが、そういう方は稀なほう。
もちろんそれまでのご来店状況やお話して頂いた内容や楽しんで頂けたかどうかという
最低限の関係性は必要ですが、お客様はお金を払ってわたしたちを助けてくださるわけで、
ピンチな時のご来店&指名のありがたさはひとしおです。

月末…それはキャバクラ嬢にとって、一番コミュニケーションと営業力が一番問われる
時期。辞めた今でもなんとなく月末にメールをたくさんしてしまうのは、これが癖に
なってるのかな、とおもう今日この頃です。

2012/03/08 10:27 | chica | No Comments