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2012/03/01

去る2012年2月20日、JunkStageの最高齢ライターであり
コラム「石の上にも十年」著者 “キョンばあ”さんがご逝去されました。

旧ソ連で開戦を経験したキョンばあさんは、帰国の途で長男を亡くし
10年にわたる夫のシベリア抑留による別離と、波乱の時代を生きられました。
いつも独自の視点で鋭く世の中を見据えるコラムは、多くの年代から人気でした。

JunkStageでは、キョンばあさんの戦争体験を聞くツアーイベントなども実施し
3年半にわたり、共にJunkStageの活動を行ってきました。

これまでのご貢献にスタッフ一同、深い感謝と哀悼の意を表すると共に
読者の皆様にここでご報告をさせて頂きます。

また、キョンばあさんの訃報に、多くのJunkStageメンバーが送る言葉を寄せてくれましたので、
ここに、ご紹介致します。

※キョンばあさんのコラムは、殿堂入りとして今後もJunkStageでご覧頂けます。


(2009年6月、JunkStage主催のキョンばあさんイベントにて。)

「キョンばあ」さんへ

キョンばあさんがご逝去されたとのこと、淋しい気持ちです。お悔やみ申し上げます。
最初、トップページでライターさんとしてキョンばあさんを知ったとき、そのお歳でのご活躍に大変驚き、人生にはこんな大先輩がいるのかと感嘆しました。お仲間入りしてまだ日の浅い私は、マイペースではありますが楽しみにさかのぼりつつ読ませていただいてる最中でし た。そのうちに何かの集まりでお会いできることがあれば、と楽しみでもありました。
記事にてグアム旅行を楽しまれたご様子がつい最近でしたので、訃報にとても驚いております。
キョンばあさん、どうぞゆっくりお休みください。
時代とそのご経験を通したたくさんのメッセージをありがとうございました。
      ―― JunkStageライター ネイリスト・星野麻紀子
 
JunkStageライターの大先輩「大正生まれブロガー」キョンばあさんが、亡くなられたとの事、拝読して同世代の私のコマの曲芸の師匠、三増紋也の戦前戦後の体験談を思い出しておりましたから、まるで身内が亡くなってしまったかのような寂しさです。
師匠は大正14年生まれ、昨年7月に86才で亡くなりました。同じように、時代の激動と人の心の移り変わりを見てきた世代で、私達40代が戦争の話を生で感じる最後のつなぎ手であると言えます。キョンばあさん始め、先達の言葉は、今、時流のただ中で、だいたい世代の真ん中にいる私達40代には極めて重い、これから日本の姿をどのように残していきたいか、また、人の心持ちを、いかに善き形で伝え合うかを考える指針であると、私は考えています。形に惑わされる事無く、これからも先輩方に恥ずかしくないように、伝える仕事をさせて頂きたいと思います。
お疲れ様でした、どうかゆっくり休んでください。心をつないでいきます。
キョンばあさんへ。合掌
      ―― JunkStageライター 曲こま師・三増巳也

須藤さまからJunkStageへ、お誘いがあってから参加しするか否か皆さんコラムを拝見させて頂だいた時に一番注目していたのが『大正生まれブロガー』でした。高齢にもかかわらず視野の広いコラムと戦争を知らない私も色々勉強させて頂いた次第です。
‘石の上にも十年’と付けられたサブタイトルは大変ご苦労されたキョンばあさんだからこそ掲げられるのだと実感させて頂きました。若輩者の指針的存在のコラムだっただけに残念でなりませんが、ご逝去のお知らせに接し心からお悔やみ申し上げます。
      ―― JunkStageライター 茅ヶ崎サーファー・ヒロ

突然の訃報に驚いております。Junk Stageに参加させていただいた時に、大正生まれのブロガーの方がおられると聞き、凄いパワーのある方だなと感じておりました。時に我々世代にカツを入れたり、士気をあげたりするお言葉、身にしみて感じておりました。
まだ書き足りないこともあったと思いますし、我々もキョンばぁさんの記事を読めなくなるのは寂しいです。心よりお悔やみを申し上げます。
      ――JunkStageライター ジャグラー・竜半

キョンばあちゃんへ。
前向きな姿勢に凛とした日本女性の美しさを見せていただいきました。
どうぞ、安らかにお眠りください。ありがとうございました。
      ――JunkStageライター 母娘音楽ユニット・古川玲子

生きている間に、たくさん会話がしたかったと、後悔をしています。
僕は戦争を体験せずして、その時代の背景にある権力抗争というものに今、興味を持っています。人は生きているのか、生かされているのか、最近、一つの答えに気付き出しています。
皇族に生まれた人は皇族として一生を終えなければならないような、宿命のもとにある人生。また、自らの意思で矛先を変え大海原を渡るという生き方を選ぶような、運命を変える人生。人間の仕業です、けれども今の僕は「愛」だと表現します。人間として、それを最後まで伝えてくださったキョンばあさんへ。
       ――JunkStageライター 起業家・西川嘉津美

突然の悲しいお知らせにとても驚きました。
初めてキョンばあさんのコラムを読ませていただいたときは、私の祖母と同じような年代の方が、ご自分でコラムを!?と目を疑ってしまいました。“今が現役”って、自分次第で何歳だって言えるんだなって知りました。そして、キョンばあさんのコラムを読むときにはなぜか自然と背筋がピンと伸びてしまう。親やそれより上の方を代表して、便利さや目先の損得に動いてしまいがちな私たちに喝を入れて下さっているような、でも愛情深く見守ってもらっているそんな温かな気持ちになっておりました。
これからは天国で、ゆっくりご主人 といろいろなお話に花を咲かせてくださいね。。今までありがとうございました。
       ――JunkStageライター 花屋経営・上村恵理

戦争のことをよく知ってる方が亡くなるのはほんとうに残念なことです。語りつがれていくべきもの、それを受け継ぐ人。私達が受け継いで伝えなくてはいけないことがたくさんありますね。
一度お会いして、色々お話など聞きたかったです。ご冥福をお祈りしています。
       ――JunkStageライター ミュージカル女優・鈴木希彩

このたびの訃報に接し、まず最初に驚きを感じました。
大正から昭和そして平成と生き抜き、戦争を含めた人生経験の重みを感じさせる一方、ご家族で麻雀を楽しみ海外旅行にも出かけられるお達者ぶりも含めて、大変読み応えのあるコラムを常に世に送り出しておられましたね。私も一度ぜひお会いしたい、そしてお話をお聞きしたいと思っておりましたが、それがこちらではかなわなくなってしまったことを、つくづくも残念に思います。
またこれまで書かれてきたコラムは、これからもJunkStageに残りいつでも読めるとのことですから、キョンばあさんはこれからも生き続けておられるものと確信します。
ですので、お別れの言葉は申し上げません。いずれそちらでお会いできることを、楽しみにしております。
       ――JunkStageライター 地方公務員・山根幸弘

お悔やみ申し上げます。図らずもキョンばあさんのJunk Stageでの最後の文章となった、「二度と戦争を起こしては成らない」という言葉には重みがありますね。後の世代にもずっと伝えていかなくてはと思います。
       ――JunkStage元ライター 柳楽正人 

パワフルな文章に教わり励まされました。いつまでも居てくれると思っていたので驚きと悲しみが入り交じってます。キョンばあさんのご冥福をお祈りいたします。
       ――読者・ @konako1009 様からのメッセージ

一読者としてですが、ご縁があった方がなくなったと聞き驚きました。キョンばあさんの一言一言に強く生きなければと思わされたのを思い出します。ご冥福をお祈りいたします。
       ――読者・大平光海 様からのメッセージ

御冥福をお祈り申し上げます。  
      ――読者・芳花 様からのメッセージ

キョンばあさんが亡くなった。3年近く前、新宿の平和記念展示資料館にて、戦争体験談を伺ったことを思い出す。夫ともに満州に渡ったこと、夫がシベリアに抑留され1歳半の息子とやっとの思いで帰国したこと、そして、帰国の途で息子が病気になり帰国の夜に亡くなったこと。
その日、起承転結はなくとも、たんたんと語るキョンばあさんの言葉には、聴く者の心に迫る思いが込められていた。コラムでもしばしば語られている、戦争は決して起こしてはならない、という思い。経験した人それぞれの“戦争”があるけれど、私はキョンばあさんの戦争を追体験し、キョンばあさんの思いを受け取った。
キョンばあさんは専門家でもなんでもなく、一人の戦争体験者として、常に言葉を発していた。その思いを改めて胸に刻みたいと思う。心よりご冥福をお祈りいたします。
      ――Junkstage スタッフ 黒田涼平

ご逝去の報に接し、残念でなりません。
戦争体験者の中でも、一際苛酷な体験をされたにも関わらず、その体験をきちんと次世代へ語り継ごうとされる精力的な執筆活動と、いつお会いしても矍鑠とされていたお姿が印象的でした。
謹んでお悔やみ申しあげます。
      ――Junkstage スタッフ 照山怜奈

キョンばあさんと、はじめてお会いしてから三年余り。穏やかであたたかい語り口と、好奇心でうずうずしてるような瞳が忘れられません。だからこそ、ご高齢でありながらご自身でコラムを更新し続けていらしたのでしょうか。
もう身近では語られることが少なくなった戦争のことを、キョンばあさんはいつも忘れてはおりませんでした。JunkStage主催イベントではシベリア抑留を経験されたご主人や、船の中で亡くされたお子さんのことを、涙しながら話してくださったキョンばあさん。お辛い記憶でしたでしょうに、話す機会を得られたことをありがたいと仰っていたこと、多分私は一生忘れないと思います。
コラムを通して感じられるお人柄そのままのキョンばあさん。ご家族にも愛され、読者にも愛されていたキョンばあさんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
      ――JunkStage 代表理事 桃生苑子

このたび、キョンばあさんの訃報に接し、改めてコラムを読み返しました。
波瀾万丈と呼ぶに相応しい生き様と、そこから紡がれる言葉の端々からは、
人生の機微を見た気がします。謹んでお悔やみ申し上げます。
      ――JunkStage 代表理事 藤原整

キョンばあさん。JunkStageのライターにと、お孫さんの望さんをスカウトしたら、「うちにすごいおばあちゃんがいる」とキョンばあさんを紹介されたのがもう3年半も前のこと。我々スタッフが女ばかり3人でお家におじゃましたとき、昼間っからビールを出してくれたキョンばあさん…虫めがねでパソコンのディスプレイを覗き込む姿に仰天したことを、昨日のことのように思い出します。
キョンばあさんのコラムは、ときに厳しい目線で世の中や若者を見ているのに、「否定」がないから批判でもすっきりした読後感で、いつも姿勢を正されることばかりでした。戦争の事、経済の事などのニュースを目にするたびに「キョンばあさんならどう書くだろう」と想像し、更新を楽しみにしていました。もう更新がされない、と思うと、寂しい限りです。
キョンばあさんから多くを学び、受け取った読者のひとりとして、精一杯生きたいと思います。
      ――JunkStage 代表理事 須藤優

また、ご遺族であるキョンばあさんのお嬢様からコメントを頂戴しましたので、合わせて掲載をさせて頂きます。

キョンばあさんの娘です。
この度は、母の逝去に際しまして、皆さまから
沢山のメッセージをいただきまして、
ありがとうございました。
皆様にいつも温かく見守っていただきましたこと、
そして優しいお言葉を沢山いただきましたこと、
すべてに感謝しております。
スタッフの方々を始め、ライターの皆様に
愛され、母は本当に幸せだったと思います。
心より、御礼申し上げます。

2012/03/01 01:00 | fromstaff | No Comments