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トンガの鈴木です。涼しくなったり蒸し暑くなったりの繰り返しを続けながら、段々と夏に向かっている感じの今日この頃です。いかがお過ごしですか?最近はどうやらパイナップルのシーズンらしく、小さいパイナップル三つを5パアンガ、日本円にして200円ちょっとで購入してきました。おやつは贅沢にもパイナップル丸ごと一個!学校の方は今週いっぱいで今年度が終了し、来週から来年一月中旬まで学年末休暇(夏休み?)になります。僕は今年度で今の学校終わるので、いつまで今の宿舎にいられるのかわかりませんが、次の滞在先が決まり次第引っ越すつもりです。
さて、来る11月25日、トンガでは初めての民主選挙が行われます。トンガは王国でして、王族、貴族、平民という三つのクラスがありまして、どうも政治に関しても王族と貴族が牛耳っているのが現状らしいです。2006年11月に恐らくこういった状況への不満が爆発して、暴動が起き、その後初めて平民から総理大臣が誕生いたしました。しかし、恐らくそれでもやはり民主的とは言えないらしく、今回の選挙でガラッと変わることを期待するべく、選挙活動が始まりました。現状の大臣などはすべて王様の直接指名、なおかつ、終身制もしくは自主辞任…。オイオイ、ほんとか?それを完全民主選挙により、大臣から何から何まで総入れ替えを狙うのが今回の選挙の目玉(らしい…)
教育省へ提出した私の願書は、間違いなくこの選挙によって忘れ去られる…。確実に!いや、もうとっくに消えて失くなったと見た方が確実。保険の私立校が決まっといてよかった…。
さて、選挙はどうやらトンガ国内を14(あれ?15だったかな?)の選挙区に分ける小選挙区制。僕のところはトンガタプ4という選挙区。この地区には7人立候補が名乗りでています。なんですが、日本の選挙のように街頭演説が行われるわけではなく、ただポスターがいろんな場所に、適当に貼られているだけのような感じ。気づかなければ気がつかないような選挙(爆)一体、どこでアピールしてるんだろう???と思っておりましたら、ここ数週間の間ですが、私の行くカヴァクラブに頻繁に現れるようになりました。で、一緒にカヴァを飲みながら雑談…。どうやらこれが選挙活動らしい…。日本で見られるような、あの選挙活動「ご通行の皆様、私○○○○をよろしくお願いします」と大音量で動きまわる選挙カーは全くありません。立候補者はこうやって、選挙区内のカヴァクラブをいろいろ廻り渡り、地元密着型というか、個別訪問というか、そんなアピールが主流です。男性はカヴァですけど、女性の立候補者はどうやってアピールしているのか不思議です。あとはテレビ討論会みたいな番組が頻繁に流れてますね。
さて、今回の総選挙は、先にも書きましたがトンガ史上初の国民総選挙。2006年には暴動も起こっていることから、警察と軍隊は暴動対策も行なっております。私がちょくちょくお邪魔するのはトンガ警察バンドですが、彼らも半日練習して、残りは暴動対策トレーニングへ回ったりしています。警棒のちゃんとした使い方やフォーメーショントレーニング、いろんなケースを想定したシュミレーションなどなどを、トンガ警察の中から選ばれた100人ほどがこれに当たってます。警察バンドはこういう時に真っ先に指名されるらしい。ま、そうでしょうね、暴動が起きそうなときにラッパを吹いてる場合じゃないし(笑)この暴動対策チームの責任者の一人がバンドディレクターでして、「正直な話、こういう想定が現実に起こると思う?」と聞いてみたところ、「多分起こんないだろうけど、現政府次第だね。もし現政府が選挙で何かやらかしたら、暴動は間違いなく起こる。」なるほどねぇ。そう言えば、4年前、ソロモン諸島の国民総選挙の際、中国人が賄賂を国会議員にばらまいて、暴動が起きたよな…。
暴動が起こるといろいろ行動制限されるからなぁ…。一応暴動経験者(爆)
平和に行われて欲しいところです。新政府になり、来年のトンガはいくらか好転するのかどうか見ものです。