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2010/11/22

穏やかな夜、近くの森を散歩した。

僕を森へ導いたのは「月明かり」。

見上げると頭上にはぽっかりと満月が浮かんでいた。

いつもは闇に包まれている森も、今晩は森全体が青白い光に照らし出され、

枯葉が敷き詰められた地面には周囲の木々の影が映し出されていた。

「今日は少し慌しい一日だった・・・。」

そんな風に思った時、空を見上げるとなんだか安心する。

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変わり続ける日常の毎日と、いつまでも変わらない空。

地上に流れる慌しい時間と、空に流れるゆっくりとした時間の流れ。

そのことを無意識の内に実感しているのかもしれない。

森のあちこちから「カサカサ」と落ち葉の動く音が聞こえてきた。

きっと、ネズミが採食でもしているのだろう。

頭上の木の枝に、ネズミを狙うフクロウでもいないかと辺りを見回した

が何も見つからなかった。

帰り道、月の光が映し出す自分の影と一緒に歩けることがなんだか

嬉しかった。

空の景色には、急ぎすぎた毎日にブレーキをかけてくれる力がある。

時々、ゆっくりと空を見上げてみよう。

2010/11/22 12:41 | yamada | No Comments