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2012/02/09

こんにちは。
今回はコラムを書かせて頂けることになって、前々から書こう書こうと思っていた、
金銭感覚のお話をしようと思います。

この仕事をしていて、一番最初に狂い、最後まで戻らなかったもの、それが金銭感覚。
このやばさは同業の女の子しか分からないかもしれませんが、ホントにてきめんに
おかしくなるものです。
例えば服を買うとき。
今だと例えばお洋服でもワンピースを1枚買うのに「このデザインで2万円は高い」とか、
「シーズン物だから1万円は出せない」などなど結構考え込んだりするのですが、
現役時代は3万円以下なら即決で買ってました。
それからタクシー。
JR新宿駅から歌舞伎町(区役所通りらへん)までは徒歩で10分かかるか掛からないかの
距離なのですが、乗る。酷い時には出勤するのにタクシーを使う。
当然その費用は自分持ちだし、よく考えなくても乗る必要はないんだけど、乗るのです。
これはいま思うと明らかにおかしいです。

狂った原因というのはすごく分かりやすくて、財布に常に現金で5万円以上は入って
いたせいでしょう。
以前キャバクラ嬢と風俗嬢のお給料について書きましたが、18歳そこそこの女の子の財布
とは思えないくらい、収入があるのがこのお仕事。
また、お客様からプレゼントを頂くこともこの傾向に拍車を掛けます。
最初はノーブランドでも「ありがとう」と心から言えたのに、だんだん「あ、ヴィトン」
とか「ブルガリじゃなきゃヤダ」とか臆面もなく言えるようになる恐ろしさ。
わたしはさほどお客様から高額の頂き物はなかったですが、そのかわりなぜかチップと
して3000円~1万円ほどの現金を頂くことが多かったです。
(いま思うとホントに謎です。よっぽどビンボーそうに見えたのかな…。。。)

なので、びっくりするぐらいお金が常にある状態。
堅実な女の子はきちんと定期にしたりしてこつこつと貯めてマンションを買ったりするの
ですが、わたしの場合はそこまで明確なビジョンもなかったので貰っては使い、貰っては
使いで最初のうちはぜんぜん溜まりませんでした(当たり前の話ですね)。

ただ、普通に生活していれば豪遊しても知れたものなので多少は手元にお金が残ります。
が、落とし穴も勿論あります。
それがズバリ、ホスト遊び。

ホストクラブについてはまた詳しく書きたいと思いますが、これにはまるとホントに
大変なことになります。
高級なクラブでは席に着いただけで1万円と言うそうですが、ホストクラブは扉を開け
たら3万円だと笑っていた友達もいました。もちろん、最低単価という意味です。
3万円が笑い話になるのですから、怖い話だと思います。

こんな毎日を過ごしている訳ですから、当然の結果として金銭感覚は狂いまくりです。
これを戻すのがまた一苦労。
戻し方は現金を持ち歩かず、カードを使わず、ひたすら節制した生活を送るしかない!
と思って頑張ったのですが、自分で「いますごく健全な金銭感覚!」と思えるようになる
には1年くらいかかりました。

狂うのは簡単、でも戻すのはすごく難しい。
この仕事が好きで誇りを持って頑張っていたつもりですが、ことお金のことについては
ホントにダメダメだったなあ、といま、ものすごく反省しています。

2012/02/09 07:29 | chica | No Comments