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2010/11/08

先週の10月最後の日曜日はハロウィン。
毎年例のごとく仕事仲間のおうちに赴きタダ酒をたっぷり頂いた私。

仕事では新しいフィルムのプロジェクトが始まり、もう一方では日本の出版社からの依頼で、フィギュアスケートで使用された音楽を集めたピアノ曲集の編曲を担当しており、無事に事が進めば、12月には初の編曲集が出版される予定です。

フィギュアスケートといえば、先週朗報が。
今年から引き受けたちびっこちゃんスケーターが使うプログラムの音楽編集。そのちびっこちゃんのひとりが、全国区の大会で見事優勝。自分の編集した音楽で良い成績を取ってもらえるなんて、この仕事を引き受けた時には、使ってもらえるだけでも幸福感に浸ってしまっていて、その先の結果まで想像もしていなかったので、本当に感無量でした。

今やちびっ子クラスでも世界トップレベルをいく日本のフィギュアスケート。10歳やそこらでも、クラシック音楽同様、全国区で良い成績を収めるのは至難の業。でも、この朗報を聞いて、ますますこの仕事が大好きになりました。本当にこの仕事、面白いです。

、、、という状況ですが、先週はビックリなハプニングが2つ。

ハロウィンが終わって二日酔いもただならぬ状態もそのままで仕事先から自宅に戻った夕方。
車をパーキングスペースに停める直前、左側に白く丸い物体が転がってる。紙くずか、ハロウィンで騒いだ何かの残骸か。しょうがないなぁ、拾ってゴミ箱に捨ててやろう、と思い、パーキング手前で車を停め、その物体を車内から確認。すると、視線の先には隣の民家の壁と通路沿いに生えている樹木のわずかな隙間に靴が見える。その靴から先に目をやると、Gパンらしきもの。さらにその先に目をやると、汚れたジャンパーらしきもの。。。

ヒトが倒れてる!!!
し、しかも微動だにせず。。。

サーーーっと自分の体内の血の気が引くのを感じた私。

どうしよう、このアパートに住んで結構長くなるけど、近所でヒトが倒れてるのなんて見たこと無い。ひょっとして死体?殺人?????

血の気は引くばかり。

とりあえず、パーキングに車を停め、困ったときのご近所サン、アンディ(男性、54歳独身)を呼ぶことに。
電話で

私 「あ、あ、あんでぃー、うちのアパートの前にヒトが倒れてる。。。。」

アンディ 「はぁ?ヒト?ハロウィンで散らかした人形とかじゃなくて?」

私 「お、お、おそらく違うと思う。と、と、とにかく動かないから死んでるんじゃないかと。。。」

という、しどろもどろもはなはだしい電話をして、無理矢理アンディを招集。

駆けつけてくれたアンディの体を盾にするように後ろに隠れながら、二人でその「ヒト」を確認することに。

くまのプーさんのようなアンディの腕をムギュッと掴みつつ、「どう?生きてる?死んでる?」と聞く私。すると、アンディーは、「おそらくホームレスなんじゃないか?」と推測。ピクリともしないし、うつ伏せだし、服も汚く、近寄ると異臭がする。(これだけで十分「死んでる」。)

とにかく、一晩様子を見て、翌朝になってもここにその「ヒト」が横たわっていたら、警察を呼ぼう、ということに。

私だったらこの時点ですでに警察沙汰だけど、さすがここはアメリカ。
アンディは「君は何も心配しなくて良い、必要であれば通報は僕がするし、念のため、今日はもう一人で出歩かないこと。何か不安なことがあったら直ぐに電話して。いいね?」と言ってくれて、事態を全て彼に頼る(丸投げする)かたちで収束。こうゆうときのアメリカ人男性って、本当に女性を大切に扱ってくれるから助かる。学生時代、ゴキブリ一匹退治するのにトイレットペーパーを私にトスして逃げた元カレとは大違いじゃ。orz

結局、翌日は警察や救急車が来た形跡もなく、その「ヒト」の形跡もなくなっており、推測だけど、「生きていた」らしい。パッと見はどー見ても「死体」そのものだったけど。

あーーーーー、怖かった。次回、同じところで仮眠するヒトがいたら、ちゃんと「私は生きてます。だから警察呼ばないで」ってプレートを用意しておいてもらいたい。まぎらわしいったらありゃしない!

何事もおそらく無かったであろう、この日からさらに数日後。

前述した楽譜制作のため、深夜まで仕事をし、出来上がった譜面を日本の出版社宛にメールを送信しようと、内容を書いていた時のこと。

一瞬体がピクつくほどの「パーン!!」という発砲音が、かなり近いところから聞こえる。

「!?!?」

あっけにとられていると、さらに何発もの銃声。銃声なんてナマで聞いたことないから分かんないけど、いくらなんでも爆竹じゃねーだろ、第一ハリウッドで爆竹って、ここは中国でも日本の田舎でもねーんだ、なんてとっさに思いながらも、けたたましい「パーン、パーン!」という発砲音を何度も聞いた。

いつの間にか、出版社の担当者に打ち込んでるメールが

「きゃーーーー!銃声!すごい!銃声!うぎゃーーーー!」

という内容になってる。。。でもとにかく送信。(笑)

この銃声のあと、外はにわかに騒がしくなり、ヘリコプターの音がバタバタ。
外に出て何が起こったか確かめたい、というアホな好奇心もあったけど、すぐに返信をくれた日本の出版社の担当者から「ダメー!まだ犯人が潜んでるかもしれないんだから、絶対外に出てはいけませーん!」との一言。我に返り、おとなしく自室に留まることに。(当たり前だ)

この時、気温は16℃くらい。寒くもなければ暑くもない夜だったけど、この発砲音を聞いた後に、腕に流れる一筋の液体を確認。。。

まさに、これぞ「冷や汗」ってやつです。先日「死体」らしきものを発見したときは危うく貧血でクラクラしたけど、今回は恐怖で「冷や汗」をかいた私。

ただ、この発砲音も事件とは関わりがなかったようで、事故も事件のニュースも無し。どちらも何事も無かったわけです。

しっかし、コワいなぁ、ハリウッド。もともと、決して治安の良い地区ではないことは分かっているけど、何事も無かったから良いものの、なんか、こんなこと連続で起きてたら、ノミの心臓の私はどうすりゃいいのか、トホホにショボンです。orz
日本でこんなことあったら、大事件よね。路上に「死体」らしきもの発見、そして夜中に銃声。なんやねん、これ。。。

でも、めげていても何も変わらない。気を取り直して毎日仕事です。

今週末は久しぶりにお出かけです。それを楽しみに、今週もがんばろー!

2010/11/08 03:13 | mai | No Comments