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2011/02/10

 前々回に告知したムック本「W100ピアニスト」が発売され、
私も手に入れました。各ジャンルの女性ピアニスト100人、私以外
は錚々たる面子でビックリしましたが、皆さんのプロファイル、
興味深く読ませていただきました!

 昔クラシックをやっていた時もそうでしたが、周りのコたちは
揃って 「ピアノが好き、もっと練習したい、もっとピアノに向かう
時間がほしい」と言っていて、今回の雑誌でもそう書いていた方が
多かったです。

 で、私はというと・・・。こういうと怒られそうですが、実はあまり
「もっとピアノを弾きたい」とか「もっと練習したい」と今も昔も
思わないのです。昔も三度の飯よりピアノ練習、という時期も
あったけれど、どう練習から逃れるかばかり考えてたような気も
するし、今もほぼ毎日仕事で弾いているので、もう家ではいいや・・・
って思ってしまいます(汗)周りのピアニストを見ていると「私、ピアノ
そんなに好きじゃないのかもなあ・・・・」なんてシミジミ思ってしまう
ことも多々あり。
 でも、本番の緊張感の中でピアノを弾くのは昔から好きだったと
思います。コンクールやコンサートの本番のスリルと達成感、人に
演奏を聴いてもらう喜び、頑張ったら出る結果。。。舞台に立つ喜び
を得たいために練習していた部分もあるなあと思います。

 ジャズをやるようになって痛感しているのは「何を弾きたいかが
頭に思い浮かべられる」ことの重要性です。いかに様々な音楽を
聴き、吸収し、自分の中で消化して、自分の出したい音を生むこと
ができるか。。。これは実は物理的練習よりも大切なことなのでは
ないかと思います。もちろん、思い浮かんだことを弾けるように
ならなければダメだし、ただ弾けるだけでなく、きっちりと人に伝えられる
表現力も磨かなければいけない・・・でも、その根本にあるのは
「この音を届けたい!」という想いなのです。
 
 さらに、ジャズは「即興的」「アンサンブル」が重要な音楽。自分の
技術を磨くことも大切だけれど、人の音を聴き、その場に一番ふさわしい
音を出せるようになるためには、本番の舞台を何度も踏むこと、
これが一番の練習です。

 ピアノの前に向かってもいいけれど、日常の家事や些細な出来事
の中でポっと浮かんでくる音たち、いい音楽を聴いた時や他の芸術
作品に触れた時にインスパイアされて生まれる音たち・・・これらが
とても大切で貴重なもの。
 ピアノの前にいない時間も、私には沢山必要なのです。

 そんな日常の中から生み出した曲をあつめて、この3月に3枚目の
CDのレコーディングをすることが決まりました!できるだけ早く
完成させて皆様にお届けしたいです。

 そして、レコーディング前にはライブも。この二つが終わるとしばらく
トリオ名義のライブはありませんので、是非この機会にいらして
いただけると嬉しいです!

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2月19日(土)19時20分~
上野「アリエス」
http://www.jazz-cygnus-aries.co.jp/aries/ari-top.html
外山安樹子トリオ:関口宗之(b)勘座光(dr)
MF¥2200+1100(テーブルチャージ)
ご予約は;03-3831-0523まで
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2月24日(木)19時半~
柏「スタジオWuu」
http://www.wuu.co.jp/
外山安樹子トリオ:関口宗之(b)秋葉正樹(dr)
予約\2500当日\2800
ご予約は:04-7164-9651まで
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2011/02/10 03:30 | toyama | No Comments