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皆さんこんにちは!お変わりないですか?
2月になって 少し日照時間が長くなり,気温も上がってきました。
真冬の灰色の空も 個人的には雰囲気があって好きなのですが
青空に色とりどりの花が映える春は やっぱり素敵なもの。
暖かくなるのが待ち遠しいです。
さて今回は,先月末に発行されたThe European Business Reviewの1月/2月号表紙の制作過程を紹介したいと思います!
表紙のイラストレーションは,収録された論文の中からメインタイトルを一つ選び,それをテーマに制作していきます。
この号のテーマは,“新時代のリーダーシップ”。
いろいろな役割を,場面によって果たせる超柔軟なリーダー(Super-flexible leader),社員や他の会社とのコラボレーションが効果的に図れるリーダー,社員のすでに持っている“未発掘の適正”を発見し有効利用できるリーダーなど いろいろなリーダーシップを取り上げています。
このテーマに加えて,今回は編集長から
‘今までのものと雰囲気を変えて,重めの色使いで劇的な感じにして’というお言葉があり,それにそって行うことに。
(しばらくは パステルカラー系でおだやかな感じのイラストだったのです。)
まずはスケッチブックを広げてブレインストーミング。
(Brain storming…おもしろい言い回しです。アイデアを考えること。
学校や職場では頻繁に使う語彙。)
キーワードを羅列したり,使いたい色や線の雰囲気を試してみます。
①思いつくまま 気の向くままに,イメージを膨らませる段階。
こんなページが何枚か続きます。
②大まかな雰囲気が決まると,今度は具体的な設定や構図のアイデアを考えていきます。
10個前後のアイデアスケッチを作り,前段階のムードボードと一緒に
編集の方にプレゼンテーション。
相談しながら,どのアイデアにするか決めます。
今回はインタビュー風景をつかった構図に決まりました。
新時代のリーダーに,皆が言葉を求めて殺到する,というイメージです。
③アイデアに沿って色や線の実験をしていきます。
キャラクターや物体(今回はカメラなど),構図の研究もこの段階で。
④ 3の段階でつくった背景や機材のスケッチをバラバラに切り抜いてスキャンし,
コラージュをつくるように張り合わせて大まかな構図に組み立てます。
一枚の紙に描くこともありますが,今回のように要素が多いイメージの場合は,この方法をよく使います。
イメージが掴めたら,いよいよ本描き。
途中の段階。
↓こちらが完成版↓
スキャンして 少々のフォトショップをしてから,タイトルを配置し完成。
勢いのある,劇的なイメージ,ということで
鉛筆をメインに使って人物を描き,ラフな感じを残して制作。
制作日数は約4日でした。
本当に,表紙のデザインは毎回大仕事。
今まさに 次の号の表紙をつくっているのですが,これがなかなか問題児で手こずっています。
無事に完成したら,また紹介させていただこうと思います!