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2012/01/29

昨日も嫌な思いをしました。
「今何やってるの?」
「オペラが中心だけど、舞台かな。」
「仕事は?」
「だから…」
「あぁプータローなんだね。夢を追ってるってわけだ。よしよし。」
頭をポンポンされました。

とっても屈辱的。

仕事=金銭的稼ぎというのが一般的な考えなのは確かです。
こういう扱いをうけたことは、大学卒業してからたくさんうけてます。

久しぶりに会った同級生に
「ういかって今何してんの?ニートやってるってきいたけど。」
「誰から?」

共通の友人がわたしのことをそう言ってたという余談を聞いたことも。
血も涙もない。

悲しいけど、これが世間の目です。

先日、友人が会いに来てくれたときのこと。
「相変わらず忙しいの?」
「あぁ舞台が立て続けに2つあったし、
養成所と舞台稽古とレッスンあわせるとオフ日がなかったよ。でも嬉しい悲鳴だよね。
この世界に踏み込んだときは、自分がもう舞台踏んでるとは考えもしなかったよ。」
「そう、バイトやりながら夢追ってるんだね。」

この言葉をきくと、やっぱり私はカチンとくるらしく

「私、自分が夢を追ってるとは思ってないよ。」と言い放ってしまいました。

「自分は会社で仕事バリバリやって、時間にも追われてくたくたで、
でもお金は貯まってそれをたまに自慢してるけど
“好きに自由なこと”やってる私を羨ましいと思ってるのか、それとも稼ぎもないくせにと馬鹿にしてんの?」

私も私で酷いこと言ってます。

「私は“好きなこと”やらせてもらってるって思ってない。夢なんか追ってない。
与えてもらった舞台や課題をお客様に満足してもらえるように励んでるんだよ。
決して自己満足なんかで舞台には立ってないし、
立ちたいと思っても立てるものじゃない。
会社員が出世したい。どこどこの部署でこんな仕事を何年後にはやっていたいっていうのは夢追いといいますか?
目標や願望じゃない?」

ここまで書いてうんうん唸ってたら
「夢は寝てるときに見るものだ。」と今、母に言われました。

私は決して夢は追ってません。
現実を見て、次の仕事を得るために
与えてもらった仕事を充分にやりきる
オファーしてくださった方の期待に何十倍も上乗せでお応えする
なにより、お客様に非日常的な空間を提供することが第一

という心積もりで毎日生きてます。

2012/01/29 06:31 | uika | No Comments