« | Home | »

2012/01/09

今さらではございますが、新年あけましておめでとうございます。
今年も、JunkStageそして「I love Choreography!」、ついでに「行動派の I love muscle beauty!」をよろしくお願い申し上げます。

今年の年末年始は、前回書きました通り右手中指の怪我でほとんど棒に振った感じでして、Choreographyも見に行けませんでした(苦笑)。
それで今回のコラムで書くネタがなくて今日に至るわけですが、2日から3日にかけてテレビで放送していた「箱根駅伝」は、けっこう見応えがあったのでこれでコラムを書いてみることにしました。

箱根駅伝、正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」で関東学生陸上競技連盟(関東学連)が主催している駅伝競走で、要するに関東の大学によるローカルな大会と言えます。
しかしご存知のとおり、その知名度は抜群で「正月の風物詩」とも言われるほどのスポーツイベントになっています。
なにしろ、大阪府豊中市にある私の妻の実家でも、毎年お正月は箱根駅伝を見ているくらいですからね(実話)。
ここまで大きなイベントになったのは、やはり見事なまでに完璧な中継を行っている日本テレビの力によるところが大きいのでしょう。
自動車・バイク・ヘリコプターと駆使して、あらゆる角度から選手の姿を捉えて伝える手腕は、世界トップクラスのものではないでしょうか。
また実況中に流される情報は、選手・監督等はもちろんのこと、選手を先導する白バイに乗った警察官のプライベートに至るまで(爆)、くまなく網羅されているところも見事です。
見どころはいろいろあってひとつには絞れませんが、個人的には各中継所でのたすきリレーのシーンを好んで見ています。
たすきを渡す選手と受け取る選手との一瞬のコミュニケーションに、「同志の絆」の強さを感じたりするのです。

しかし今年は、東洋大学が圧倒的に強かったですねえ。
2区(鶴見→戸塚)でトップに立つと、そのまま復路のゴールまで一度もトップを譲らず、2位の駒澤大学にさえ9分以上もの差を付ける、まさに「ぶっちぎり」での優勝でした。
4年連続で5区(小田原→箱根)を走り、今回は主将としてもチームをまとめた柏原竜二選手は福島県いわき市出身とのことで、最後の箱根でもあった今回は特別な思いで臨んだことと思います。
それが区間新記録の更新につながり、また最優秀選手賞の「金栗四三杯」の受賞にもつながったのではないでしょうか。
それと、5区の「山登り」から始まり復路のゴールまでもつれた「早明戦」も、なかなかの激戦だったと思います。
この冬は早稲田・明治とも、ラグビーの方はいまひとつだったようですが(爆)、箱根に舞台を変えて抜きつ抜かれつ、手に汗握るような接戦を繰り広げていました。
また、最後の中継所(鶴見)での神奈川大学の「たすきリレー危機一髪」には、本当にびっくりしましたね(原爆)。
誰もが繰上スタート回避を確信して一安心したところで、突如転倒。
「まさか」の展開にハラハラしましたが、どうにかぎりぎりのところでたすきはつながりました。
このような思いがけないドラマチックなハプニングが突如起こったりするのも、ある意味箱根駅伝の「醍醐味」なのかもしれません。

2003年の第79回からは出場校が5校増えて20校になり、そのうち1校分は出場できなかった大学から優れた選手を集めた「関東学連選抜」チームが参加することになったわけですが、これによってより多くの大学の選手が箱根駅伝を走ることができるようになりました。
以前こちらでも話題にした公務員ランナー、川内優輝選手も学習院大学に在学中に、この関東学連選抜の一員として2回箱根駅伝を走っています。
特に川内選手が4年生のときに参戦した第85回(2009年)には、関東学連選抜として9位に入賞して強豪校にひと泡吹かせたところが痛快でした(笑)。
この関東学連選抜チームを将来廃止するという議論もあるみたいですが、箱根駅伝に参加できる大学の裾野を広げ、川内選手のような隠れた名選手を発掘する機会にもなり得るわけですから、私個人としては存続してほしいと思います。

一部では箱根駅伝が日本陸上界にもたらす弊害も語られているようですが、なんだかんだ言いつつも、たぶん来年も箱根駅伝を見るんだろうなと思います。

2012/01/09 11:06 | yamane | No Comments