« | Home | »

2011/12/16

※今回は、性的な表現が多数ありますので、了承頂ける方のみ読み進んで下さい。

12月1日は、『世界エイズデー』でした。今年も、エイズに関する正しい理解と行動を

啓発するための様々な活動が、各地で行われました。

毎年、この時期になると、エイズで亡くなった方々の事を思い出します。(過去の記事をご参照下さい)

そしてやはり、同性間での性的接触によるエイズ感染が減らない現状に、危機感を覚えるのです。

先進国の中で唯一、我が日本だけが、新規のHIV感染者が毎年増えています。

その根本的な原因は、セーフセックスをしていない人が多いということです。

そういったリスキーな人たちが多く集まってしまう場所の一つが、有料ハッテン場です。

有料ハッテン場とは、お金を払って店舗の中に入り、店内で客同士が性行為に及ぶ所で、その様子は店内の不特定多数の客が容易に観れるような構造になっています。性的な高揚感を高めるために、設備やサービス面での工夫がなされ、その内容は年々過激になっています。

ある方は、まるで麻薬のような場所で、最初は罪悪感を感じながらも一度行くとなかなか止められず、いつしか感覚が麻痺し、次第にどんどん過激な行為にのめり込んでいくとおっしゃっていました。

こういった場所は、ゲイカルチャーの一つだから、ゲイライフには欠かせない場所であると豪語していた方もおられました。

確かに、こうした場所を利用するかしないかは自己責任の問題で、そこに通って病気になったとしても、結果責任は自分で負うしかないわけです。

もちろん、ハッテン場の中で、セーフセックスをしているから大丈夫という人もいるでしょうし、店側としては、コンドームは無料配布して、セーフセックスを啓蒙していると主張されるかもしれません。

しかし、極めてリスキーな人が集まる環境を、公衆衛生上良しとする理由にはなり得ません。

しかも、不特定多数の客同士の性行為の場所を提供するという行為は、公然わいせつ罪の幇助になるでしょうし、客自身は公然わいせつ罪に問われる事になります。

有料ハッテン場は、存在そのものが違法な施設であって、そこを利用して性行為を行うこと自体が違法行為であるということを認識して欲しいのです。意外と、これを知らない当事者が多いのです。

昨今は、違法薬物売買の温床ともなっており、ゲイカルチャーの負の要素満点な場所です。

権利を主張するなら、義務を果たさなければなりません。ゲイの皆さんは、自らを律して、自浄作用を発揮する事はできるのでしょうか?

権利擁護運動の後援者やゲイカルチャーの発信媒体が、有料ハッテン場の経営と深く関わりのある組織だとしたら、それを排除することができるのでしょうか?

日本のゲイメディアが健全な発展ができず、多くのゲイの支持を得られる事が出来ない現状があるとするなら、それはどこかに偏った業界自体に問題があるのではないでしょうか?

自律的な行動が未熟な若いゲイを守り、リスキーな人間によるHIVの拡散を防ぐためにも、警察は有料ハッテン場を摘発せよ!!

2011/12/16 12:51 | nakahashi | No Comments