« | Home | »

2011/12/15

みなさんはじめまして。
今日からジャンクステージに書かせていただくことになった、笠原ちかです。
わたしは、元、風俗嬢です。

風俗って、変な仕事だと思います。
だれもが当たり前に経験するセックスをお仕事にして、お金をもらう。
業種は違っても、ソープランドはどんな田舎だって絶対あるし、都会に行けば
イメクラとかSMクラブとか、たくさんの種類のお店があります。
なのに、そこで勤めていることは皆に胸を張って言える「職業」ではないんです。
わたしは、それがずっと不思議でした。

ここを読んでいる人は学生さんより社会人の方のほうが多いのかな。
わたしは今年、風俗をやめて、普通のアルバイトを始めました。
そして、生まれて初めて「源泉徴収票」というのをもらいました。
確定申告というのに使うと言われて、よくわかんなくて店長に聞いたら、
お給料をもらっている人だったら皆しなきゃいけないんだと言われました。
税金を払うのが国民の義務だからだそうです。

わたしは風俗嬢をしていたとき、平均すると1日だいたい5〜6万円稼いでいました。
今考えると結構収入はあったんですが、一度もそういうことはしたことがありません。
まだ現役の子に聞いても、自分のことを考えても、考えたこともありませんでした。
納税の義務があるって聞いたことはあったけど、具体的にどうやってやるのか、
知らなかったこともあるし、お店からも言われたこともなかった。

いま、日本ではこんな風に、風俗嬢って「いないことになってる」気がします。
歌舞伎町なんかものすごくたくさんお店があるのに、そこで働いてる女の子もいるのに、
なかったことになってるんです。
みんな存在することを知ってて見ないことにしちゃってるのって、
風俗嬢だけじゃないかと思います。

わたしは、これからここで、風俗嬢だった自分のことをお話したいと思います。
まじめな人には怒られちゃうかもしれないけど、こんな風俗嬢だっているんだなって
思ってもらえたら、嬉しいです。

2011/12/15 11:05 | chica | No Comments