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2011/12/15

初めまして。四方恵美子ともうします。
私は、イタリアは南トスカーナのボンコンヴェントという小さな街で
夫と娘2人、猫一匹と一緒に暮らしています。

私がなぜ、この小さな、人口3000人ほどの街へ移り住んだのか、
自己紹介を兼ねて書かせて頂きます。

夫は料理人。
イタリア料理人です。
日本人です。

日本人で、イタリアで料理人、
と聞くと、だいたいが数ヶ月から数年、
イタリア各地のレストランを廻り、
帰国して自分の店を構える。
と想像してしまいますが、
夫はシチリア、ペルージャと廻り、
モンタルチーノという、
これまた人口5000人の山の上の小さな街のレストランに
15年もいることになりました。

そのモンタルチーノ滞在中、
5年が過ぎたある日、私がやってきました。

モンタルチーノの街の中心

私はイタリアへ来る前は、
大阪で自由人としてかなり羽を伸ばした生活をしていましたが、
ある日、
マクロビオティックの世界へ突入。
当時まだマクロビオティックなんて言葉は誰も知らず、
周りの人から
「おかしな宗教にはまったゾ!」
とかなり怪しまれるほどでした。

夜中中遊び回る自由な生活、
そしてマクロビオティックな自然な食生活、
違和感を感じていたある日、
「イタリアに来てみないか?」
と誘われたのです。

が、当時の私はまだ、

イタリア=ミラノ

モード!?

もう一回モデルで食って行けるんじゃないの!?!?

なんて頭にお花が咲いたことを考えていましたが、
着いたところはフィレンツェ空港、
それも夜中。
そこから3時間、
真っ暗な道を延々車で走り、
着いた街は大阪ともミラノとも全く違う、
ど田舎でした。

家からの眺め

 

近所

は~~~、、、、、
とため息をつくも、
もう来てしまった。
あまりの無音に耳がボーーーッとなっている。

はて、何をしよう???
よし、言葉だ、言葉。
イタリア語がしゃべれないと、
英語も通じないこんな田舎では生活が出来ない。
と、30歳手前で大学に行くことにしました。

大学は午前中だけ。
とはいえ、行くだけに1時間はバスに乗るので、
帰りも昼過ぎ。
昼からは地元のおじさんに、畑のやり方を教わりながら
家庭菜園の生活が始まりました。

そこで私の矛盾がパーンと音を立てて割れて、
「田舎生活万歳!!めざせ、自給自足!」が始まったのです。

学校は一年で終わり、
夫の働くレストランのお手伝いをしたりしながら
畑生活を送っていたところ、
長女を妊娠、出産。
かあちゃん生活がプラスしました。

そしてその2年8ヶ月後、
二女が産まれ、4人家族になりました。

夫は15年勤めたモンタルチーノのレストランから、
ローマのレストランへ1年行き、
そしてモンタルチーノから10キロほど山を下りたここ、
ボンコンヴェントのレストランへと移りました。

山の上の生活は、
野性味に溢れていて、子供と生活するには最高だったのですが、
子供も成長し、学校へ行くようになると少々不便かと、、、
と、標高560mからグーーッと下がり、
地に足がついた生活が今年から始まりました。

モンタルチーノほど有名ではないし、
小さいし、なんにもないようなところだけど、
人が生き生きと生活している街だと来てみて初めてわかりました。
長女は小学校2年生。
イタリアの学校状況、
庶民の生活などを、
かあちゃんの目線でレポートしていきたいと思います。

2011/12/15 11:12 | emiko | No Comments