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今回はレズビアンのアヤさん(33歳・仮名)と中橋との対談です。
中「生粋のレズビアンだと自負しているアヤさん、よろしくお願いします」
ア「はい。生粋のレズビアンのアヤです。よろしくお願いします(笑)」
中「生粋のレズビアンってどういうことですか?」
ア「私は、ほぼ生まれた時から同性が好きで、異性に全く関心がありませんし、異性と性的関係を持ったことはありません。私の周りのビアンたちは、結構、男性との交際経験があったりする人が多いんですよ。だから、私は生粋のレズビアンを名乗っています(笑)」
中「生粋だと、モテるんですか?(笑)」
ア「あまり関係ないですね(焦) でも、バイセクシャル的なビアンも数多いる中で、私の存在は正統派といえるでしょう」
中「そうですか。アヤさんの中で、正統派とそうでない派があって、それを区別しながら人間関係を築いているのですね」
ア「そうです。やはり、恋人も生粋のレズビアンがいいですね。だって、男に取られて失恋するなんて嫌ですから」
中「そういう話は時々ありますね。彼女(彼氏)に彼氏(彼女)が出来たので別れを告げられたという話。同じセクシャリティの同士的な立場が一転して、裏切り者的な感覚に陥ってしまうわけですね」
ア「同じレズビアンに乗り換えられたなら、まだ救われますが、異性だと太刀打ちできませんからね。歯がゆさ倍増ですよ」
中「そういう経験をしたのですか?」
ア「まぁ・・・、そういうこともあったりしましたかね(焦)」
中「そうでしたか。それは何というかご愁傷さまでした」
ア「ずっと過去の話です(笑) 人間は傷ついて成長しますから大丈夫です」
中「前向きですね。ところで、恋人はいるのですか?」
ア「いますよ。出会って7年、交際して5年、同居して3年になる彼女がいます」
中「生粋な方ですか?」
ア「ほぼ生粋ですよ(笑)」
中「よかったですね。彼女さんとは上手くいっているのですか?」
ア「喧嘩もしますが、基本的にはラブラブですよ。でも、男女のカップルのように子供がいないのがちょっと残念です。二人とも子供好きなので」
中「子供を育てたいというゲイやレズビアンの方は多くいらっしゃいますね。でも、普通なら子供を持つ事自体が無理なので、諦めている人がほとんどでしょう」
ア「自分がお腹を痛めて産んだ新生児を、どこかに放置して捨てるような事件が時々報道されますが、ああいうニュースを見て、子供をそんな目に遭わせるのなら、私たちに預けてもらえればちゃんと育てるのにと思います」
中「そういう事件、時々ありますね。子供を欲しい人にとっては、歯がゆい事件でしょうね。皮肉なものです」
ア「自然な形で子供を持つ事が出来ないレズビアンやゲイのカップルは、やはり子供を持つ事は諦めた方がいいのでしょうか?」
中「現実的には諦めた方がよいでしょう。現在の日本では、レズビアンやゲイのカップルが子供をもつことは色々な意味で困難です。以前に異性と結婚していて、子連れで同性のパートナーと新しい生活を送っているというような事例はありましたが、特殊な例です」
ア「自然には同性同士では子供は作れませんしね。クローン技術に期待してます!」
中「生命倫理の議論はまた別の回でしましょう。今回はこの辺で。ありがとうございました」
ア「ありがとうございました」