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去る9日(水)、茨城県桜川市の小中学校合同音楽会
にお招きいただき、ゲスト演奏してきました。午前・午後
の部合わせて3~400人ほどの生徒さんがいたでしょうか。
ジャズ演奏と音楽(作曲)の魅力について自分の思うところ
を20分間お話してきました。
それぞれの学校の合唱団、吹奏楽団、マーチングバンドなどの
演奏を聴かせていただいて、その後に私が登場。まずは1曲演奏。
午前の部は「My Favorite Things」午後の部は「星に願いを」
にしました。
依頼してくださったA小学校の教頭先生でサックスプレイヤー
でもあるTさんには、私が小さい頃から作曲を勉強してきた
ことを通して音楽の楽しさについてお話してもらえれば、と
伺っていたのですが、、、いろいろ考えましたねえ。
やはり今ジャズをやっている身なので、自分が今やっている
ジャズや作曲ってどんなもの?ということを
「メロディー、リズム、ハーモニー」という音楽の三要素を
通して説明することにしました。
まずはリズム。ロンドン橋やネコふんじゃった、をジャズ
風にするとどうなるか、実演して、リズムを変えることで
曲調がガラリと変わるということを体感してもらいました。
そしてハーモニー。唱歌の「もみじ」を普通バージョンと
リハーモナイズ(和音をアレンジして自分流につける)ジャズ
バージョンと聴き比べしてもらい、同じメロディーでも和音が
違うだけで曲調がガラリと変わるということを体験して
もらいました。
最後に「メロディー」をどう作るか、その場で実践!
ということで生徒さんからお題をもらってそのイメージを
その場で曲にする、という即興演奏をやりました。自分の
感情や気分も曲にできるんだよ~という例を出したら、あと
から女子中学生に「悲しい曲が印象に残りました」と感想
をもらったので「悲しくなったら曲を作ってみてね。きっと
心が少し楽になるよ」と伝えてみました。
自分の子供の頃のことを考えると、やっぱり音楽って私の
生きる支えだったのだなーと思います。
厳しい練習にほとんど挫折していたり(笑)もうやめよう
と何度も思ったけれど、自分の中で音楽をやっていたという
形がきちんと残せるまではやめられない、と思いながら
やっていました。最終的にはフランスに演奏に行けたので、
ここを区切りに止めたことになるのですが…。
だから今までは自分の中では意地でピアノを続けていたほうが
強かったのかも、と振り返って思うこともありましたが、でも
やっぱり、そうではなく、いろんな悩みや悲しみがあってもピアノ
があったから乗り切ってこられた、という部分もあり、何より自分は
ピアノや作曲で何かを表現できる、ということが強みであり支えで
あったんだな、と再確認しました。
自分のことも振り返ることができたし、生徒さんたちが直向き
に音楽に取り組んでいる様子も見られたし、自分の演奏について
も面白い反応も沢山もらって嬉しかったです。どんな形であれ、
今回の講演が少しでも生徒さんたちの心の中に残ってくれたら
嬉しいなと思います。
何より、ジャズの若年層化を訴えている身としては!絶好の
機会でした。このような機会を持たせていただいたことに感謝
します。
そして、これからもこういった講演の依頼などもお待ちしており
ますので、お気軽にお問い合わせくださいね♪