皆様、おはようございます。
仏教に興味を持ち、学び始めたはよいけれども、
自分の身の置き所に悩む方もよくいらっしゃいます。
そんな方のために、私を例として書いてみたいと思います。
まず私を取り巻く環境を列挙してみましょう。
私が所属する西尾家の宗派は浄土宗。
母の実家である山下家が真宗大谷派。
ちなみに母の姉の嫁ぎ先である松本家は浄土真宗本願寺派。
祖母の実家である前田家が高野山真言宗。
次に学校時代の寺出身の友人たちですが、
曹洞宗、日蓮宗、臨済宗といまして、
私自身の好み、及び仲良しだったために入り浸りだったのが、
曹洞宗でした。
この中で、西尾家、山下家、松本家の宗派である浄土門は、
極楽往生のためであれ、報恩感謝のためであれ、
ひたすら念仏する、という行為がポリシーに反するため、
私にとってはお呼びではありません。
法華経という一つの経典を最高位に置き、
題目を唱えることを主とする日蓮系も、
自分のすることとしてはバカらしく感じます。
とてもじゃないが信じることができません。
そもそも、そんなことを信じるような精神構造を
私は持ち合わせていません。
残るは密教と禅ですが、
私は小ネタ好きなもので、禅のように何もせずに座り続ける、
ということが苦手な人間です。
仏教本来の目的に対するアプローチ手段として、
私にとって最もやりやすいのが密教なのです。
ここで本来なら家の宗派はどうすんねん、ということになるのですが、
幸いに親父は次男坊。
別に菩提寺との間で離檀云々ともめなくても、
勝手に宗派を決められる立場です。
墓なども、一から作らねばならない人間なのだから、
そのあたりは自由なのです。
まあ、長男の家は色々と縛りが・・・
実際には縛られてもいないのですが、
縛られているように錯覚している方も多いとは思うので、
そこはご相談下さったら如何様にでもお答え致しますがね。
なにぶんそのあたりが、
日本仏教は仏教からかけ離れてしまっているので、
ややこしくなっているところなんですよね。