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レインボーサポートネットには、様々なマスコミからの取材依頼があります。
LGBTの事を記事にするにあたり、意見を求められたり、LGBTの当事者の紹介を求められたりします。
そうして記事にしてもらう事が、レインボーサポートネット(RSN)の知名度UPに大きく貢献するので、大変ありがたいことだと考えています。
最初は、記事が掲載された時点で満足していましたが、機会に恵まれるにつれ、実は、大切なのはその後の世間の反応だということがよくわかってきました。
新聞に掲載された記事は、インターネット上のニュース記事になったり、通信社の取材の場合は、様々なマスコミに記事自体が配信されて、私の知らないところで色々な媒体に掲載されて、受け手の目や耳に届きます。
次にその受け手の中には、その記事に良くも悪くも興味をそそられると、批評を発信する人達がいます。SNSや巨大掲示板などのインターネットツールを使って。
その批評は、様々な立場の人が、様々な気分で書いているので、これがまた非常に面白いのです。
中には、かなりキツイ内容の批判や揶揄、中傷や侮辱・差別表現などもありますが、インターネットだからこそ匿名で自分の深層心理や、実名を明かしては言えないような心の奥の感情を吐露しているものだと考えます。
RSNが当初マスコミに登場した頃の反応は、ほとんどが冷やかしや中傷でした。
しかし、年数が経つにつれ、ほんの5年足らずの事ですが、記事の内容を真剣に議論するような風潮がみられるようになってきました。
まだまだLGBTに対する風当たりは厳しいのが現実ですが、社会としてLGBTの皆さんの存在をどう受け止めていくのかという事について、存在自体の賛否両論を含めて本音で議論している様子は、私にとって貴重な意見の数々に思えます。
一般的に年齢が高い方ほど、LGBTに対する友好的な理解が得にくいという傾向がありますが、インターネットを多く活用する世代では、LGBTに対して一定の理解を示す方が増えてきているようです。
批判する人がいれば、それに反論する人がいて、さらに両方を客観的に見て批評する人がいるといった具合に、議論の過程がとても成熟しているように思えます。
字面だけを見ると、「便所の落書き」程度のものにしか見えないようなものもありますが、そこには何らかの意図があるわけで、その人物がなぜそのような書き方をしたのかと考えると、色々な見方ができます。
個人が情報発信を簡単にする事が出来る現在、見知らぬ誰かと意見を戦わせたり、多くの人の意見を知ることで、自分の意見をさらに完成したものにしていくことができ、それは理由なき偏見を是正してくれるきっかけにもなり得る重要なことだと思います。
全ての意見が、侮れぬ意見です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111116-00000842-yom-soci