« ■flora World 205「臭木」 | Home | マーク・ストランドから考える私の動いた後を埋める空気は »
「サンドリヨン」の稽古で
休んでいたときについた振り付けを一気に身体に入れたのですが
とことん、自分はクラシックバレエを幼少時代から叩き込んでいてよかったな…と思いました
なにせ、スクールではなく
バレエ団で下手は下手なりにしがみついて将来のプリマのバックで踊っていたので…
私はプリマハムでした
見た目は悪く、どうみてもきれいではなく
バレエの才能はなかったから、今オペラの世界にいると言っても過言ではないのですオーケストラの音楽に身をまかせて表現を発するのがたまらないのです。
○○の精といったら、形が決まっているので…
それでもこの身のこなしというのは、身体に染み付いていないとできないことです
妖精、精霊は人間ではないので重力を感じさせない立ち姿、ポージングが必要
帰宅して母に
「出たよ、またバレエの出番が!…お母さんは、なんで私にバレエを一番はじめに習わせたの?」
ときいたわけです
「あんたさ、お母さんをバカにしてるの?私はね、役者だったからわかるんだけど、人間、できないことに突き当たれば逃げに入るの
身体を動かす、ダンスだって体操だって、呼吸だって元を辿ればクラシックバレエなの。
ピアノも身体で弾くでしょ。
身体の節々が開かないと自由に動かない
リズムが身体で感じられなければいろいろ生きていく上で苦労するの」
表現の世界だけではなく、生活の中で必要になってくるということ
その通りです…
「お母さんが何十年ごしで物事を考えていると思ってるの
周りにあれだけ、バレエは意味ないからやめさせろと言われても続けさせた意味がわかる?」
はい…感謝してます
バレエ団の師匠が言ってたそうです
「ういかちゃんは確かに下手だけど、他人より遥かな存在感があるの。
絶対に印象に残るのよ。それは武器なんだから。」
…バレリーナとして舞台に立つのはやめましたが
今は表現者として舞台に立てるようになりました…
バレエはオケで踊ります
オペラはオケで歌います
自分が世界観をつくって導いていく
オケをひっぱる
コールド、コーラスをひっぱる
ひきこむ
身体表現者として根本は同じなのです
またトウシューズはきたい