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2010/10/15

もたいまさこ&荻上直子ペアの『トイレット』を観て来た。

『めがね』 も 『かもめ食堂』 も観たけれど、流れに独特なテンポがあるものの
ふーん、、という感じでさらっと観てしまった。
けれど、その日常的な通りすぎ感も悪くなくて割と好きだったので、
『トイレット』 の前宣伝を見た時から気になっていた。

観てみたら、全て英語でびっくり、観終わってからカナダとの共同製作と知る。

英語でそのまま聴いたからかもしれないけれど、いつもの流れとは違う
小刻みのテンポを感じる。

その中でも印象的だったセリフ。
少しうろ覚えて、正しくないかもしれないけれど、なんとなく意味だけ心に残った。

主人公のレイが突然の生活の変化に流されてゆく前に職場の同僚につぶやく。
『Today is the same as yesterday, and tomorrow will be just another day.』
日々は変わらない、今日は昨日と同じだし、明日も同じ日々、
単なる似たような日にしかすぎない、と。

ふと思う。
今日は昨日と 『全く』 同じ 『Same day』 と言うけれど、
明日のことは 『another day』 =同じような日というように、すっかり同じ日とは断言しないのだなと。

つまりは、日々は同じ繰り返しにすぎないと言うけれど、
明日にはやっぱり数パーセントの希望が残されていて 
『same day』 とは予想せず、『another day』 になるのかな、と思った。

けれど、明日が今日になれば、多くの今日は昨日と同じになるからこんなセリフが出てくるわけで。

もちろんレイの日々はこのセリフの後に、あっという間に同じ日々ではなくなり
少しばかり彼が持っていた希望が実現される、ということになる。

なんとなく自分の明日はどんなだろうかと考えてしまった。

2010/10/15 11:56 | masaki | No Comments