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2011/09/07

どのくらい走っただろうか、

私は力尽きるまで走っただろうか、

何もかもが変わると信じて、

私は走り続けて来たはずなのに、

夕日は悲しく私を抱き寄せ、

闇は後悔だけを思い出させる、

私に見える風景はいつまでたっても変わらない、

これから先どれくらい走ればいいんだろう、

このスピードで、

 

君は人生を変えると言って、

誰も走った事のない道を探して飛び乗った、

明日なんて誰にも分からないけど、

君に明日が見えるならそれが君の道、

いつの日か君の歩いた道端に、

花が咲く時が来るはず、

 

こんな人生、

私の人生じゃないと言っていた君、

もうこんな人生は我慢できと言っていた君、

今の人生を変えたいと言って、

君は誰もが歩く道を飛び降りた、

 

なんでそんなに良い会社辞めるの、

何が不満なの、

あなた甘ったれてるんじゃないの、

皆だって我慢してるんだよ、

こんな時代にあなた贅沢言ってるわね、

 

私の人生、

誰にも口出しさせないわ、

道端に植えた種が夏に花を咲かせて、

私は天気の良い日に、

一日中花と楽しくお話しするの、

幸せかどうかは私が決める事、

今まで見ていた総てを、

少しだけ見る角度を変えて見てみたら、

まったく違う私が見えたの、

少し見る角度を変えてみただけなのに、

信じられる、

私はそれまでの私とは何も変わらないのに、

総てが違って見え出したの、

信じられる、

 

何がしたの、

不安じゃないの、

常識的に考えても無理じゃない、

準備は出来てるの、

あなたもうそんなに若くないんだから、

 

準備なんかしてたら私の時間終わっちゃうわ、

後悔なんかしてたら私の人生終わっちゃうわ、

私の時間はあとどのくらいあるかなんて分からない、

今、この瞬間にも私の時間は流れていくわ、

残された私の時間、

ただ、今は私の向かう道を走るだけ、

両手に抱えていた荷物はもう捨てたわ、

ただ、私は、

私の捜し出した道を走ってみたかった、

ただ走ってみたかったの、

闇の中に、

瞬く星を見つけたかった、

私を輝かせる星を見てみたいの。

2011/09/07 12:00 | watanabe | No Comments