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私は通常、コラムの更新は日曜日の夜にやっておりますが、最近は月曜日に更新しております。
と言いますのは、夏場は日曜日には毎週のようにボディビルの大会が開催されておりまして、そちらの観戦・撮影で体力を使いきってしまうため、日曜日の更新が難しいからなのです(爆)。
さて、今週から再び上海世界水泳選手権のご報告に戻ろうかと思ったのですが、せっかく昨日まで大邱世界陸上選手権をやっていたのですから、「Choreography」からはちょっと離れますが、今回はその世界陸上のお話をさせていただこうと思います。
今年の世界陸上の目玉といえば、やはりウサイン・ボルト(Usain Bolt)選手に尽きるのではないでしょうか。
2008年の北京五輪で100m・200m・4×100mリレーの3冠を達成し、2009年のベルリン世界陸上でも同じ3冠を達成、今回も3冠達成に期待が集まっていましたが、それだけに100m決勝でのフライングは衝撃的でしたね。
しかしその後立ち直って、200mと4×100mリレーの2冠を達成。
特にリレーでは今大会唯一の世界新記録を、本人に替わって100mで優勝したヨハン・ブレーク(Yohan Blake)選手をはじめとするジャマイカ勢3人とともに樹立しました。
今回テレビ観戦していて、ボルト選手の人気の秘訣はただ速く走れることだけではないんだなということが、わかったように思います。
その人気の象徴ともいえる「弓矢ポーズ」に代表されるように、観客を楽しませるパフォーマンスに長けていることが、大きく貢献しているのではないでしょうか。
レース開始前にテレビカメラがアップでとらえたとき、いろいろしゃべったりポーズをとったりして笑いを取ったり、スタート直前には十字を切って天を指さすという独特の「儀式」を行うなど、見ていて実に面白いんですよね。
優勝したときの喜び方もけっこうオーバーで、ウィンニングランまで「見どころ」という感じでした。
一方、100m決勝でフライングしたときにいち早く自身の責任を認め、ユニフォームを脱いで自発的に退場した潔さも、個人的には好感を持っています。
今回世界陸上を行った大邱スタジアムはまさに、「ボルト劇場」だったというところでしょうか(爆)。
まさに、現在の陸上界における「千両役者」と言っても過言ではないと思います。
また、両脚とも義足ながら男子400mや4×400mリレーに出場した、南アフリカのオスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius)選手の活躍ぶりにも驚かされました。
今回、ハンマー投げの室伏広治選手の金メダルは別として、日本代表選手があまり目立った活躍がなかったのは少し残念ではありました。
でもそんな中でも、女子100mで福島千里選手が準決勝進出を果たしたのは、うれしいニュースでした。
女子マラソンの赤羽有紀子選手も、5位とメダルまでもう少しでしたね。
またこちらでも話題にした公務員ランナーの川内優輝選手は、今回男子マラソンで18位と少し残念な成績でしたが、団体戦ではケニアに次ぐ銀メダルに貢献したことは、大いに讃えられるべきことだと思います。
猛暑の中でのハードなレースでしたが、夏でも涼しいロンドンならばもっといい成績を上げられるような感じがしています。
冬場の代表選考レースできちんと結果を出して、改めてロンドン五輪に挑んでもらいたいですね。
8月31日に現地入りして4日に本番、そして明日6日からはもう仕事というハードスケジュールだそうで、お疲れ様です(笑)。
なお、今後の世界陸上は2013年にモスクワ、そして2015年には北京で開催されることになっています。
また4年後には、アジアで世界陸上が楽しめるわけですね(笑)。
あそうだ、3日には上野の森美術館で「第71回日本画院展」を見に行ってまいりました。
といいますのは、もうおわかりかと思いますが池上紘子さんが出展しておられたからです。
今回池上さんが描かれた作品「空に描いて」が、最高峰の「日本画院賞」(今回は該当作なし)に次ぐ「望月春江賞」を受賞したとのことで、おめでとうございます。