2012/10/16

JunkStageをご覧の皆様、こんにちは。 いつもJunkStageをご訪問いただき、ありがとうございます。

「日本画の手引き」のライター、日本画家・池上紘子さんですが、現在私事多忙のため2013年3月初旬までこちらの連載を休載とさせて頂いております。

ご愛読頂いております皆様には大変申し訳ございませんが、次回更新の際をお楽しみにお待ちくださいますよう、お願い申しあげます。

(JunkStage編集部)

2012/10/16 12:34 | 未分類 | No Comments
2012/08/31

私のアトリエは飯田橋の駅前の二階建ての小さなビルの一階部分にあるのですが、空室だったアトリエの二階に、夜cafeがopenし、夕方から夜にかけて創作中の時間帯に、思いもよらない突然のお客様がいらっしゃることが多くなりました。
先日も、ふらりと、芸大の日本画科の博士課程の学生さんがいらしてくださいました。
大きなホテルがすぐ近くにあり、人通りのある通りに面していたのですが、震災後、外国人の旅行客などが多かったのも減っていたので、明るくなってよかったです。日本画を描いている方や絵に興味のある方が、時々のぞいてくださるようになり、改装後のお客様にもつながるといいなあ、と思っています。

 

2012/08/31 11:00 | 未分類 | No Comments
2012/08/01

先月、ようやく決着したかに見えた、アトリエの改装工事。
50万円の予算内で、できますといって、現地で話していた会社から見積書が届いたので、目を通すと…
なぜか200万円を越える見積額になっていました。
もう、あまりの話の違いに笑ってしまいました。

残るは、以前から親しくさせていただいている一級建築士事務所と、アトリエの二階に入っているお店の、お兄さんの施工会社、自宅マンションの改装の御相談をさせていただいているリフォーム会社の3社です。

ああ、本当に画廊はオープンできるのでしょうか…

2012/08/01 06:20 | 未分類 | No Comments
2012/07/30

ようやくアトリエの改装に取り掛かれそうです。
昨年、飯田橋の人通りの多い道路に面したアトリエの正面を、ウインドウにして画廊に改装する計画を立てました。
1年ほども長引いてしまっていたのは、結婚出産などで、私自身が忙しかったこともあるのですが、施工業者さんに頼んで見積もりを取ると、本当に言うことがいい加減で、なにが本当なのか、さっぱりわからない状態となり、わけのわからない見積書を複数とったことが一番の原因です…笑。
〝いい加減〟というと、悪口のようで語弊がありますが、施工業者さんは、多くの場合、様々な工事に人件費や材料費などとして利益を上乗せするものなので、私のしたい計画をお話しすると、したい工事の内容が、なぜかどんどん複雑になっていって、金額も天井知らずに。どの業者さんも、人を見て値段を変えるというようなやり方で、少しあきれてしまいました。3畳ほどの展示スペース、予算は50万円ほどだったのですが、あっという間に150万円以上に膨れ上がり、見たこともない、複雑な柄入りや、高級ガラス入りのギャラリー計画に…。
結局、自分のしたい内容を限定して、予算は50万円しか出せません、とかなり強く!!初めに切ってしまうと、ようやく自分のしたい内容で、しっかりとした、「普通のホワイトキューブギャラリー」の具体的計画がいくつか上がってきました。
画家の仕事をしていると、案外、中小企業の経営者的な苦労が多いです。

2012/07/30 06:52 | 未分類 | No Comments
2012/07/04

今月は、朝顔を描いた日本画をご紹介します。

まずは、鈴木基一「朝顔図屏風」江戸後期、メトロポリタン美術館所蔵。
金箔の張り込まれた中にほぼ緑青と群青、胡粉でたくみに描きこんでいます。
一見単純に描かれていますが、実際には、花びら、つぼみやつるの、繊細な表情が、きわめて丹念に重ねられた隈取によって描き出されています。

円山応挙「朝顔狗子図」東京国立博物館所蔵。
子犬たちの表情がなんともいえず愛らしい作品です。
この時代の板絵のかわいらしいものは、貴族のお子様たちのために描かれていることが多いのですが、本作を旧蔵していた明眼院は、眼科施設として機能していたそうで、円山応挙も治療に訪れたそう。眼科を訪れた患者のために描いた作品だったのでしょうか。

山本太郎「朝顔図屏風」
桃山期の障壁画の技法と電柱などが飛び出したポップな現代性が魅力です。
ちょっと衝撃的に見えますが、日本画の現在古典といわれる作品は、衝撃的で、ポップで笑いに満ちたものも数多くあります。
難しく考えられがちな芸術鑑賞ですが、時代によって、面白いもの、美的なもの、深刻なもの、宗教的なものなど、絵画にも流行があり、そういう切り口で、時代性を探ってみるのも、楽しいと思います。

2012/07/04 11:39 | 未分類 | No Comments
2012/06/25

6月におすすめの日本画5点をご紹介。

まずは、紫陽花。

●桃山時代 狩野永徳 松と紫陽花図 京都 南禅寺所蔵
調べてみてわかったのですが、意外にも、梅雨や雨を題材にした日本画は少ないです。
梅雨が日本に独特のもの、といった意識もなかったからでしょうか。
紫陽花の絵画への登場も、桃山時代ごろから、と言われています。

●江戸時代 伊藤若冲 紫陽花双鶏図 プライスコレクション
近年とても注目されている、伊藤若冲。
堂々たる紫陽花です。
他に、カエルを描いた、池辺群虫図などもあります。

最後に、山種美術館が所蔵する、近代の日本画作品を三点ご紹介。

●上村松園 新蛍 山種美術館
日本画の画材の扱いが、秀逸です。
その発色、絹の上での画材量の調整など、技術的な部分での高さで、現代にいたるまで、だれもかなわない作家であると思います。
作品の格調の高さも他の追随を許さない、独自の世界を極めた方です。

●福田平八郎 花菖蒲 山種美術館
福田平八郎は、モダンで平明な作風で、自然をモチーフに大胆に装飾的表現をした作家です。他にも、水や雨をテーマにした作品がたくさんあります。

●高山辰雄 緑の影 山種美術館
とても繊細で、霊性を感じさせる独特の作品です。自己の内省の世界を静かに描いているように思います。

2012/06/25 11:56 | 未分類 | No Comments
2012/05/14


新しくなった東京都美術館に作品を出品しています。
長年公募展に出品を続けて、入選も落選も、幾度となく経験してきましたが、今年は、こちらの展覧会で審査に参加させていただきました。
とてもいい経験になりました。
自分の出品作品は今回50号の小さめの作品になってしまったのですが、子育て中で、完成させられたことに満足しています。
ご来場心よりお待ちいたしております。

2012/05/14 04:09 | 未分類 | No Comments
2012/04/14

日本画の色の名前がとても美しいですね、といわれることがあります。

美的に感じられるのは、画材や絵具につけられた色の名前が、日本の自然からとったものが多いからでしょうか。

赤系統だけでも、臙脂、紅、薄紅、濃紅、黄口朱、赤口朱、古代朱、鶏冠朱、鎌倉朱、桃色、桜、紅梅、蘇芳、小豆色、緋色、茜色…

さくらの花が咲く季節になると、いつも、人間国宝の染色家、志村ふくみさんの桜染めのエピソードを思い出します。

桜から色を取り出すには、桜の咲く前、桜色に花開こうとしているときの幹から抽出する、という話を、学生時代に読んだ記憶があるのですが、植物から、色を取り出す染色家ならではの、真に迫る言葉であると思います。

日本画で花を描くときにも、植物や自然のなかに身を寄せ、風雪をともにし、はじめて自分のものになる表現があります。それは言葉で言い表すことはなんとも難しいですが、ダ・ヴィンチをみても、ラスコーをみても、自然そのものと自己の一体化した線とでもいうものが、確実に、そこにあります。

作品を描く上で、写実的な作品がよいというわけでは決してありませんが、自然の中から学ぶことはとても多いです。

行雲流水。

水緑山青。

いつか、自然と一体となれる創作の境地を目指しながら、そのような時は、果たして自分に訪れるのか、と時々不安に感じながらも、日々描き、日々写し、一歩ずつ歩んでいます。

2012/04/14 10:49 | 未分類 | No Comments
2012/04/01

日本画教室をはじめたきっかけは,実家が教員が多い家系であり,教育がとても身近であったため,大学時代に教職をとったり,自分自身,美術教育や心理学に興味があったことです。

自分の“将来の夢”は,絵を描いて生きること,という思いがあり,それは20代の前半に,仁和寺に国宝の孔雀明王の模写を奉納してから,急に作品の注文をたくさんいただくようになり,少しずつですが,かなっていったのですが,家に閉じこもって,一人ひたすら絵を描く生活の中で色々と考えるところもあり,まだ早いかという気もしないではなかったのですが,社会貢献,自分自身の勉強や視野を広げる意味もあって,28歳のときに,思い切って,日本画教室を開講することにしました。

ここだけの話,私がホームページを立ち上げた10年ほど前は,日本画画壇は,まだまだ閉鎖的で,師匠の許可なく教室を開くなどもってのほか,画壇の係累を無視して作品を販売するなど許されない,といった雰囲気があり,日本画家の個人ホームページもほとんどなく,今となっては笑い話ですが,嫌味や嫌がらせめいたお電話をいただいたこともしばしば…。

ですが,やってしまえば,案外,応援してくださる方々もたくさん増えてきて,なんとかなってしまうもので,ここまでなんとか,無事にやって来れました。さいわい,教室の方は,順調に生徒さんも増え,都内に3教室の開講に至りました。

集団や組織の中で、うまく周りをみて生きることが、自分にはとても難しく、そういうことのできる人にとても憧れます。

自分の歩いてきた道は,いつも道なき道で,いまだそれが間違っていたのか,ちゃんと道になっているのか,答えは出ませんが,自分の創作のしやすいように,生きやすいように,自分のかたちで生きることは,創作活動を続けていく上で、とても大切なことだと思います。

2012/04/01 05:48 | 未分類 | 1 Comment
2012/03/28

創作,発表活動とともに,都内で日本画教室を開講しています。
もともと美術教育に興味があったことと,東京ではあまり盛んでない日本画の普及を目的として周囲に勧められ,また,自分自身の勉強にもなると思い始めたのですが,気がつけば3年目を過ぎました。
その間,震災による会場の利用禁止があったり,産休をいただいたりもしましたが,おかげさまで生徒さんは順調に増え,かかわった生徒さんは延べ50名を越しました。
教室は,上野,成城学園前,神楽坂と3ヶ所になりました。場所の選択は,本当は1ヶ所でする方が便利がいいのですが,自分の旅行好きな趣味もありまして,今後は銀座や鎌倉などにも増やしていきたいと思っております。
実は,“日本画”といっても,現在の大学教育では,通常,古典技法を教わることはなく,大学の日本画科は,主に日本画画材をつかった写生画を学ぶ,または新しい表現を学ぶということがほとんどです。
私は出身大学で,日本でも数少ない古画修復専門の科に学んだため,教室では,古典技法も幅広く教えています。
そのため,OLさんや年配の趣味の方々以外に,デザイナー,伝統工芸系の絵師,美大の日本画科出身者などの専門家の方々が,日本画の技法を学びに来られるので,私自身,とても楽しませて頂いております。
ホームページもチラシも,手作りで始めた日本画教室でしたが,最近,急に入会申込みが増えてきて大忙しです。
春は出会いの季節。
新たな感性の素敵な作品を生み出すお手伝いができることが嬉しいです。

2012/03/28 09:14 | 未分類 | No Comments

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