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2011/07/22

朝の8時に地元の宅急便集配センターへ行った。

休日は、朝から美女をとっかえひっかえ抱く時以外は基本的に昼まで寝ている、浜辺のトドの王様的な、でもイケメンモテ男のワシが朝の8時にコーフンして黄信号を3回突破突進して宅急便センターにすっ飛んで行ったのには、わけがあった。

荷物が届くのだ。

あたりまえか。

関東から貴重な熱帯魚が来るんざますのよ、奥様。オホホ。

電話で問い合わせたら、朝の8時には荷物が来る、余裕だ。というのでウキウキで取りに行ったのだが、ウキウキなのは我が体内だけで、体外はこの日、大荒れの台風であった。。。

しかし、欲しかった熱帯魚が来るので、台風なんざ、アタシャどーでもいい。カトリーヌだろうがキャサリンだろうが勝手に来てウドンでも食って勝手にどっか行ってしまえばいい。

しかしさすがに、台風だけあって外は横殴りの雨で、視界に入る傘をさしたオババは傘が風でそりくり返ってビタビタになっている。小学生は傘は放棄して雨と一体化して笑顔で登校している。ワタクシにはそんな光景もバラ色に見える。だって貴重な熱帯魚が手元に来るんだもん♪

ウヒヒ。

宅配センターに行くと、ババァ1号が出てきて、まだ荷物は着いいないよっ♪となぜか弾んだ声で笑顔で言った。

何!?

8時に俺のエンゼルフィッシュは来るって言ったぞ。出っ歯のババァ2号が「台風で高速道路が通行禁止になってるからだいぶ遅れるナァ♪」と、やはり弾んだ声で言った。

何~!コンチキショウ、早くオレの魚をよこせよ!早くしんと死んじゃうじゃんかよぉ!!

結局荷物が来たのは昼の2時だった。待ちくたびれたわい。

早くしないと魚が箱の中で死んでしまうかもしれんじゃんかよ!っと台風に激怒していたが、まぁ台風だから宅配業者のミスでもないし、最終的に荷物が来た瞬間的にオババ1号が親切にケータイに電話をくれて、何度も謝ってれたので、ボクは優しく許して、ホトケのような笑顔で荷物を受け取った。

背を向けた瞬間、笑顔を消して、梱包された発砲スチロールを見つめる。

この中で注文した魚は生きているのだろうか。箱を開けて死んでいたら保証はあるものの、袋の中で横たわった死んだ魚が出てくるのは切ないし、それは例えば箱を開けたら「ばーか」と書いてある紙だけが入っているのとダメージ的にはかわらない。生きていないと意味がないのだ。飼うんだから。標本なんかいらん。

なんだか誕生日にプレゼントの箱を開ける子供よりもドキドキ度は高い。チャンピオン級である。開ける前に、なんとなく手のひらに力を込めて、箱に「念力」を送ってみた。まぁ念力なんておれ使えんけどね。

もし仮に、箱の中で死んでいたとしても、先ほどの我が念力で死んだ魚はよみがえったはずである。で、開けてみたら全員生きていた!!いやっほい。

12匹頼んだのだが、1匹ずつ小さな袋に梱包されている。エライ。普通は皆まとめて1つの大きな袋に入ってくるから、輸送中に袋内でお互いぶつかり合って傷が付いたりしてストレスになるのだ。わかっているじゃないの。敵ながらアッパレである。敵じゃないけど。

まぁ8時に着くはずが昼の2時だから対した遅れではないのだが、魚が地球の裏側から関東の熱帯魚屋を経由して来る、大きさが1円玉くらいのおそらく生後数ヶ月の赤ちゃんなので、もともと弱い魚だし体力的にもかなり心配だったのだ。

それにしても、台風で遅れたとはいえ、昨日の夕方6時に袋に入れて関東から荷物として出荷して、うまく行けば翌日の朝8時には余裕で愛知県の手元にお求めの魚が来る、という宅配システムってすごいなぁと思う。異国の離島の原住民がこれを聞いたら、そんなことできるはずがない!物体の瞬間移動ではないか!我々をバカにしているのか!!っと住民総出で怒り狂うだろうに。文明の発展というのはスゴイ。

つづく。と思う。。。

2011/07/22 10:11 | kobayashi | No Comments