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2011/07/06

太った。カゼもひいた。悔しい。

そんな合間を縫って、映画・パイレーツ・オブ・カリビアンを観てきた。チーズinハンバーグと、冷やし中華を半分食ってから、映画館に滑り込み風になだれ込んで、キャラメルポップコーンを食いながら観た。今思うと、だから太るんだろな。

最近わが食生活に若干の疑問と後悔を覚えることが多い。人はこうやっていろんなことを後悔してあきらめて、しだいにオヤジ化していくのだろうか。

映画館はレイトショーで安くて、しかも貸切だった。

パイレーツ~は、シリーズ何作目かで、途中からタコ入道みたいなオッサンが出てきたり、恋愛が絡んだりで、もはやカリビアンでもなんでもなくなってきている気がするけれど、、、

しかしウマイ!!物語の話(ストーリーね)はクルクルパーのボクには良く理解できないところもあるが、出てくるキャラや、その完成度が高くって世界観を作っているのがうまいなぁ、と思って思わずコーフンして観てしまった。

今回は「人魚」が出てきた。これが演出と言うかキャラが良くてね。世界観が出てて。

う~ん、ちくしょう!!コンニャロッ!!っと思いましたね。キー!!とか言って叫んでキチガイのように映画館を5、6周全力疾走したくなりました。

この映画の人魚は人食いで、凶悪、でも普段は美人、体の3分の2が魚という設定。この映画の人魚はこれでなければいけなかったのだ!

通常タイプの人魚のように、海に浮かんだ岩の上によじ登って、笑顔でハープを弾いているのではダメだし、下半身2分の1魚・おっぱいが見えているわオホホ、でもダメなのだ。あの映画のあの情景ででてくる人魚はあの人魚が最高なのだ。

泳ぎ方やその時の海の様子も世界観を演出しており、う~ん、コンニャロ、やってくれるじゃんかよぉ、と思いましたわさ。光の差し込む感じや、海の色、情景や個体数(人魚の数ね)、おぼれるオッサンたちの声の度合いや表現など、いろんな条件や工夫がないと完成しないものなんだろうなぁ。

前の作品でも、顔がサメだったり、ヤドカリだったり、ヒトデやフジツボがくっついた海産物人間オジサンたちがでてきて暴れまわったが、よくあんなキャラ思いつくナァ。

ワシも水中を演出して創造しなきゃいけない職業柄、あぁゆーの観るとコーフンすると同時にイキドーリみたいなものを感じて、ライバル視した瞬間に敗北を痛感して、どーにも忙しい感情をさまよったあげくに、結局すごいなぁ、っという普通の人の感想になって布団に入って寝てしまう。

何かが感じられる!!っていう水槽を作っているのは、神奈川県の新江ノ島水族館にある相模湾の大水槽で、これは世界観や海の凄さ、深さや怖さが感じられる(見える、じゃなくて感じられる、ってとこが大事なんだよな)。

この水槽以外で、他に海の神秘のスゴイ世界観の水槽っていうのは思い返しても見たことがないが、それは単にボクが水族館にあまり行っていないからかもしれない。沖縄の美ら海水族館の大きな水槽も海!!みたいですごいが、デカイ水の入った箱です、って言う冷静な感情を少し感じてしまって、江ノ島のほうが個人的には好きです。

世界観を作る、っていうのは結構大変な作業で、これが操れると魅力あるものがバンバン作れるんだけどなぁと思うのです。もっと勉強せねばナァ。反省。

2011/07/06 09:10 | kobayashi | No Comments