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エッ、
このトイレのドア奇麗だけど全面ガラスなの、
トイレ丸見えじゃない!!
当然抵抗に合うとは覚悟していたが、
想定どうり彼女はびっくりしたように、
ガラス張りのトイレのドアを見て、
おそらく自分がそこにいて皆に見られている事を想像してる顔つきだった、
前に貰っておいたドア並べてみたんだけど、
このドアが一番合うんだよね、
それにしてもこれじゃトイレ丸見えよ!
そこで前に貰っておいたドアを順番に並べてみる事に、
これって重たくない!
これデザインが違うんじゃない!
やっぱりこれが一番良いデザインだけどトイレ丸見えよ!
でも海外のホテルみたいで良いかも!
中にロールカーテン付ければ良いかな!
パパ、ひょっとして、
この御風呂場もガラスで仕切られてるの!
その通り、しかも素通しのガラス考えてるんだ、
御風呂も丸見えなの、
洗面所が広く見えていいかも!
このトイレさ、
お客さんびっくりするだろうね!!
初夏の森は雨に濡れ、
薔薇の花びらに雫を寄り添わせ、
総ては森の中、
そんな素晴らしい森を見る事が出来る小さな窓、
そんな素敵な窓のある小さな部屋、
丸太は奇麗な木肌で何を想うのか、
そっと肌と肌を重ね合わせ部屋の灯りに優しく照らされて、
カットガラスがはめ込まれたドアから見えるその部屋は、
今まで誰も見た事の無いような部屋、
こんな森の中にこんな素晴らしい部屋があるなんて、
誰も信じていなかった、
今、私はそんな素晴らしい部屋に一人、
私はそっと座り、
小さな窓から霧の中の森を息を殺しそっと見つめる、
霧に包まれた森の中では、
鳥が飛び交い、
薔薇の花が霧と溶け合う、
こんなトイレ、
誰が想像できるだろうか、
こんな場所に私がいるなんて、
森に住む動物さえ気が付かないはず、
こんな素晴らしい場所が、
この森にあるなんて、
ここは私だけの秘密の場所。