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2011/06/22

こー見えても、市が出している広報誌に何年も連載を持っており、毎月原稿を書いている。

始めた当初は水族は無限だ!と、ドンドコドンドコ書いてはバンバン担当編集課へ送ってどんなもんじゃいと言っていたが、何年も書いているとさすがに書くことが乏しくなってきて最近、原稿の締め切りを守ったためしがない。

今このコラムを書いている前も、逃避行動したり、美女に電話して助けを求めたり、ツタヤに行ったりして苦しみつつも、1週間遅れでやっと書いたところなのよ。

連載を始めた初っ端は市役所の担当者がOさんという方♂で、顔も知らん会ったこともない人だったのに、毎回原稿は赤ペンの修正だらけで戻ってきて、最終的に出来上がった原稿はもはやオレが書いた形跡や記憶は木っ端微塵になくなっており、Oさんが書いたものではないか?と思うほどお役所的な堅苦しい文章になっていた。

その後何度も電話越しに言い争いが起こり、ある月、オレは全てネコのことを書いて原稿を送ってやったら、すぐさま電話が来て即殺された。

そんなOさんだが、今では水族館が所属する課のオエライさんになっており、昔、原稿を書いていた身と校正していた身という間柄から今ではすっかり仲良くなって、あの時はスマンかった、とお互い和解して、なんでもお願いを聞いてくれる神のような方になった。

その後の担当者はUさん♀で、アザラシの親分のような顔をしたオバサンだった。

(締め切りを守らないと叩きのめされそうだ)

と、確信したのを覚えている。しかし、当時のボクは遊びほうけていて締め切りを破った。

締め切りというのは1回破ってしまえば、なんてことはないものでそれから何度も締め切りを破った。

館長にチクられた。ある日館長に呼ばれてしっかり原稿を書くように、と雷を落とされた。おのれアザラシババァめ!!と市役所にサバでもぶつけに行こうと思ったが、社会人なので止めておいた。

その後、現在担当してくれているOさんになった。Oさんのステキなところはまず、担当になってすぐにこちらが行く前に挨拶に来てくれた。小柄で笑顔がステキ」なマジメそうな方で、

(締め切りを守らなくてもゆるしてくれそう…)

と思った。しかしこういう優しい人は怒らせたら全てが終わるんだ、ということを経験的に知っていた。そのため締め切りを毎回破って原稿を送る時に、一緒に謝罪文やご機嫌を良くする文章を添えて送った。

そうするとOさんは大丈夫!今月中に出してくれれば全然間に合いますから☆

な~んて返信してくれる。時には、今回の原稿かなり良かったです!とか読者である市民の感想なども添えて返信してくれたりした。

こうなるとバカは調子に乗って毎回毎月中旬の締め切りを無視して月末に出すようになった。しかしOさんが担当になって、文体に幅が出た。堅苦しくないほうがいいと言ってくれ、これまでの規制の厳しい原稿から少し解放されて、脱線文章も割りとすんなり通るようになった。

そうなると、以前よりも人気が出て読者市民の声で毎回連載が楽しみとか、あのコラムだけ見ていてあとはツマランから見ていない、とか親子で読んでいる、とかウレシイ声が多くなった。

かなり人気のコーナーになった。しかし、時を同じくして、運悪く3ヶ月に一回、市内の博物館と科学館と合同で出しているメールマガジンのエッセイも引き受けてしまい、ホームページに書いているスタッフ日誌、ジャンクステージ、など、書くものダラケで、ワタクシはネタに苦しんで毎回書けずに床に転がってウガァウガァとわめくようになっていた。意図的に締め切りを破っていた頃が懐かしく、今では結果的に締め切りを破ってしまっている状態だ。

ボクの場合、ネタと書き始めだけ頭に浮かんでしまえば、ダァァァァ~!!っと取り付かれたように数分で書いてしまうのだが(だから誤字脱字が多い)、それが頭に浮かばないといつまで経っても書けない。市広報の連載は、水族館の出来事、とテーマが決まっているので、それ以外のことは書けないので脱線も難しい。そー毎日ハプニングが起こるわけではないのだ。

これからはチョット頭を集中して毎日仕事をして、書けそうなネタに出会ったらすぐメモするかスグに書き始めてしまうようにしたい。そうだよね、初めからそうすればいいんだよね。今度は締め切り前に書いてだしてやるぅ!待ってろよ、担当のOさん!!

2011/06/22 08:32 | kobayashi | No Comments