残暑が残るオルチャ渓谷、
どこを見渡しても、
見惚れるばかり、、、
なのですが、
この景色と打って変わって、
またまた起きた大洪水!
ここブオンコンヴェントは、
オルチャ渓谷からアルビア渓谷へ入った所なのですが、
アルビアとは、
キャンティ地方から流れてくる水が水路を作り、
それがまたオンブローネ川へと流れ込む、
その水路のような川のようなもので、
独特のクレーテセネーゼと呼ばれる丘陵を作り出すのですが、
普段はカラカラ。
雨が降らない限りカラカラなんですが、
大雨が降るとこんな事に。。。
それも以前は60年前だとか言われていたのに、
今回は2年後。
地球が変わってきている感じがします。
24日の朝5時半、
「雨が降って来たから閉めたんだよ!」
と長女が子供部屋の天窓を自分で閉めたと朝起きた時に言われ、
全然気がつかなかったよ〜なんて言っていたのですが、
そのまま雨が、大量の雨が降り続き、
15時半、下へ降りてみるとこの状態!
幸か不幸か2年前の経験上、
地元の土木関係の兄弟が
すぐに砂を買って来てくれて、
若者総出で袋詰め、各入り口に積み上げていました。
お陰で我が家のパラッツォにも水が入る事なく、
前より作業がスムーズに行ったのですが、
問題なのはまだ8月。
雨の季節はこれからが本番。
住民はみんな焦りますが、
ここもまた行政と戦う事になりそうです。
さて、こんな事が起こるとはつゆ知らず、
洪水の2日前には
「お昼用意して待ってるから馬が終わったらおいでよ〜」
と呼ばれたのはグロッセート県モンテジョーヴィ。
アミアータ山の麓ですが、
そこから少し行った、アルチドッソと言う地域に、
モンテラッブロという聖地があります。
トレッキングなどで有名な土地なのですが、
ここのてっぺんには
ダヴィデ ラッツァレッティという宗教家が眠っています。
キリスト教なのですが、
先見の明があると多くの人たちに慕われ、
新たなユートピアな世界を作り上げようとしていた所、
力が大きくなりすぎたようです。
政府からも宗教からも反発を受け、殺されてしまいました。
しかし今でも、
彼の思想を慕い、訪れ、
崩れてそのままの石を積み上げたりする人たちの聖地なのです。
てっぺんのお墓の上。
おてんばな友達の子供が
「大丈夫だよ」
とふちに座り、みんなで
「やめてよ!危ないから!!」
と言っているところ。
確かに、
景色は最高です。
「ここにはスピリチャルなものを求める人だけが来るんだよ」
と友達が言ったのは、
久しぶりに会ったため、
思いっきり話し込んだ後の帰り道。。。
「先に言ってよ!!」
と言う事で、
目を閉じて
静かに瞑想をするのはまた今度となりました。。。