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エルニーニョの影響で今年は台風の当たり年とか・・・いや、そんなことは無いはず!と言いたいのですが、本当に台風はフリーダイバー泣かせです・・(サーファーの人たちは大喜びですけれどね)
7月初めに予定されていた国内最大の海洋大会である「沖縄フリーダイビングカップ2015」は、観測史上13年ぶりという3つの同時発生台風によりいったん中止、そして8月に延期となりました。
何と言う集中攻撃・・・ここまで来たら諦めつくよね・・。
沖縄で大会が開催されるのは3年ぶり。そして今年は2年に一度の海洋競技世界大会の年でもあるので、最終代表選考試合でもあるこの大会に向けて全国の沢山の選手が練習に励んできました・・
そしてオーガナイザーである沖縄チームメンバーは昼夜奮闘して大会準備に奮闘していました・・
が、自然には勝てないということを、いともあっさりと見せつけられてしまいました。こんな時にフリーダイバーは「あー仕方ないね」と比較的すんなり受け入れることが出来るのです。自然相手のスポーツの宿命ですからね。
さて、私は事前トレーニングの為に早めに沖縄入りし、那覇空港に到着したとたんに「大会中止」の連絡を受けたので、最初から「トレーニング合宿」として臨みました。台風は確実に沖縄に向かっているものの、まだ影響が出るまでには時間があったので3日間、船でのトレーニングに参加することができました。ラッキー!
塩谷漁港。空がとても広い。
早朝の海。真っ青な海!!この青さは絶品です。
初日の練習後は、かつて事故で伊豆の海で亡くなった先輩ダイバーの「献花の会」を沖縄の海から。二度と事故を起こさず、安全に潜れますようにという祈りを込めて。
2日目、3日目とも、ウネリと風は強かったもののターゲット(自分のmax深度へのアタック)練習をすることが出来ました。
私は5月のバハマ大会以来、殆どdeep練習が出来なかったので、初日は身体慣らし、3日目に55m、ここから先が私の正念場、、というところで、4日目からは海が荒れてしまいました。私の記録はここで停滞してなかなか伸ばせずにいます。それでも少々流れのある海で安定してこの深度を潜れたことは、トレーニング合宿はとてもありがたい機会でした。
沖縄の写真家の卵、石田君にこんな素敵な写真を撮ってもらいました!
そしてトレーニング後には大会のスポンサーさんである「エンゾ」で美味しいイタリアンランチを食べたり。
灯台マニアの岡本美鈴選手につれられて残波岬灯台に行き
32mの高さにおののいたり・・・(-32mは軽く潜っているにもかかわらず・・)
いよいよ台風が来る、という直前には、もう翌日トレーニングはないので、ゆっくりコンドミニアムでパーティ。
そして翌日のオフではやんばるの森に入って
今帰仁までドライブして、オーガニックで美味しいランチを食べました。
いつまで話しても話がつきません。海や山にかこまれて、仲間とこんなゆったりと最高の時間が持てたの台風のおかげかな・・と台風にちょっと感謝です。
もう永遠にこの時間が続けば良いのに・・と思ってしまいましたが。。。
いよいよ台風が接近し暴風域へ、どんどん欠航が決まり始めてしまったので私は欠航直前に帰京しました。実際留まったったメンバーは停電やら断水やら大変なことになったらしいのですが・・
さて、大会オーガナイザーの面々。左からさゆる、あいちゃん、こーへー。なぜか関西弁が飛び交う。いつも漫才しているみたい。公式練習でも最高のホスピタリティでみんなのサポートをしてくれました。さゆること木下さゆり選手は、日本記録を2つ保有し、破竹の勢いで成長しているダイバーですが、今回はオーガナイザーに専念。
私が今回感動した一つが、大会のタグ。ボトムロープの一番下につけて、潜った証として取って上がってくる為のもので、普通は真っ黒だったり真っ白だったり何の愛想もありません。海底では所詮細かいものはなにも見ないですからね。
でもこのタグには全部小さな模様がついています。沖縄の伝統工芸『ミンサー柄』だそうです。『沖縄の海に足しげくお通い下さい、必ずまたタグを取りにきてね』という気持ちを込めて、手作りてくれています。
さて、今回の大会は中止ではなく「延期」となり、8月22日(土)23(日)に開催されることが決定しました!私は参加出来ませんが、今度こそ最高の海が迎えてくれるのでは、と思います!
参加する選手のみんな、そしてオーガナイザーのみんな、
最高の大会になりますように、応援しています!
◆沖縄フリーダイビングカップ2015 公式facebookページhttps://www.facebook.com/okinawa.freedive.wc2015?fref=ts