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どうも!風邪などの病気が一日じゃ治らなくなってきて老いをひしひしと感じ始めている北沢力です!
“爪痕を残す”
…なんて言葉がありますが、その意味を辞書などで調べてみると “爪でかいた傷あと” というような意味です。
役者の世界でもよく使われる言葉なのですが、この世界でいう爪痕を残すという言葉の意味は、自分という役者を覚えて貰うというような意味合いで使われる事が多いのかなと思います。
役者にとって、現場などに行った時にどのような爪痕を残せるかというのは非常に重要な問題です。
良くも悪くもとにかく爪痕を残さない事には覚えても貰えないので何でもいいから爪痕を残す努力をする事がとても重要な気がします。
できる事なら良い爪痕を残し続けて行きたいですが、良い爪痕を残すというのはそんなに簡単な事ではありません。
悪い爪痕を残す事は簡単ですが、そんな事は恐ろしくて自発的にやる気にはならないでしょうから、悪い爪痕を残す事すらもやはり難しいのです。
しかし「どんな爪痕でもいいから業界に爪痕を残しておきたい」という考えの役者も多いのではないでしょうか。爪痕を残せない役者というのは単純に考えて居るのか居ないもかもわからないような役者なのですから “その役者の代わりは沢山居る” という事でもあるのだという事でしょうからね。
今回は “役者” なんていう言葉を使いましたが、声優も当然役者ですし、とにかく爪痕を残し続けていかないと商売になりません。
「どんな爪痕だろうがとにかく残す!」引っ掻いて引っ掻いて引っ掻きまくって自分という存在をアピールして行くような仕事でもあるように思います。
良くも悪くも無い、印象に残らない、なんていう事が僕は一番恐ろしいです。
自分が傷付かない為には爪痕なんて事を考えないほうがいいのかもしれません。良い爪痕を残そうと思っても逆に悪い爪痕になってしまう事もあります。
でも、良い爪痕を残そうと思えない限り、悪い爪痕すらも残せないんですよね。
良くも悪くも、自分を知って貰えるという事はありがたい以外の何物でもないように僕は思いますが、出来る事なら良い爪痕ばかりを残して行きたいものです。