« プロは病気にならない | Home | フローカンパニープロジェクト(辻秀一物語 第30回) »
一旦は暑くなったトスカーナですが、
またまた冷たい風が吹き、
せっかく洗った上着を引っ張りだしているところです。
しかし、季節は確実に変わり、
サンブーコ(にわとこ)の花も満開。
これでまたシロップをウキウキ作っていたところ、、、
「ワインセラーを新しく建て替えたから、お祝いをしたい。
プライベートシェフとして来てくれる?」
と電話があったのは、
初代からずっと家族経営の代々モンタルチーノ人のワイナリー、サンカルロ。
私が14年前にモンタルチーノへ来た時、
イタリア語もわからず、バスの乗り方もわからずまま、
シエナ大学へイタリア語を学びに行っていたときに、
一緒にバスで宿題のみならず、
いろいろな事を手伝ってくれていたのがここのジェンマさん。
朝、1時間ほどバスに揺られるのですが、
まあ、言葉もわからない外国人によくつき合ってくれたなぁと思います。
とうちゃんはずっと仕事だったので、
度々家族とのご飯に呼ばれたり、海に行ったり、
ちょっとした時間に、地元の人しか通らない獣道へ散歩に出掛けたり。
私が畑の作り方を一から教わったのも、
ジェンマのお父さんのジャンカルロさんと言う、
次女が産まれるくらいまで、何かと一緒にいた友達なのですが、
そこからお互いの生活が忙しくなり、
しばらくの間、誕生日のお祝いくらいしか連絡がなくなっていました。
なのでなので、
「喜んで!!」
と、
行って参りました。
モンタルチーノ、人口5000人と言われていますが、
そのうちの200人くらいが集まると言われ、
地元のお祭りに使う鍋や外のコンロを借りて来ての仕込みです。
手前の大鍋、ライスサラダ200人前。。。
連日の雨と風で、実際には200人は来なかったでしょうが、
懐かしい面々が。
パンはパン屋さんからですが、
チビちゃんが一生懸命折ってくれた折り紙が華やかにしてくれました。
外でビュッフェをする予定が、
雨の心配があったため、急遽すべてをセラーの中へ。
盛り上がる横では、
眠っているブルネッロも盛んに息をしています。
ここからの夕日も最高です。
こちらが建て直したセラー。
敷地を出来る限りブドウ畑にしてしまう所もありますが、
こちらは自然環境と、
美を失わないために、必要な部分以外は
元の森のままに残してあります。
色んな種類のスモモ、ジュニパー、
スグリ、コケモモ、、、、、
人間が入る前からずっとそこに生き続けていた木々や花々が今もそこに。
そんな環境で育ったブルネッロ、
美味しくない訳がないですね!
info@sancarlomontalcino.com