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今年のゴールデンウイークは久々にしっかりとお休みをとり、ラフォルジュルネに行った。
ラフォルジュルネは、朝から晩まで会場のあちこちで、大小さまざまなコンサートが手頃な値段で聴ける音楽祭で、いつもゴールデンウイークに開催されている。
私の目当ては0歳から入れるコンサート。
曲目はなんとベルリオーズの幻想交響曲!
なんとなんと!
この交響曲、5曲からなっていて、それぞれにタイトルがついている。
第1楽章「夢、情熱」
第2楽章「舞踏会」
第3楽章「野の風景」
第4楽章「断頭台への行進」
第5楽章「魔女の夜宴の夢」
一番有名なのは2楽章かも???
まぁタイトルだけ見てもベビー向けではなさそうでしょ。これは失恋の音楽。
あははは。
ベビーちゃんに早くも失恋音楽。
しかもアヘンも幻も出てくる。
あははは
芸術に大人の世界はつきものだわ。
会場は東京国際フォーラムの中でも一番大きいホール。
ホール前はベビーカー置き場が設置されて、何台ものベビーカーがずらっと並び、客席にはパパ、ママ、ベビーちゃん、それにお兄ちゃんやお姉ちゃん、加えてじいちゃんばあちゃん家族揃って一大イベントになっているところもチラホラ。
こーんな大きなホール、家族総出…
こりゃお祭気分は逃れられない。
予感的中。。。
まずお母さんたちが聴いてない。
子供が聴かないのはまだしも、親は聴こうとするべきじゃないかなーと思ってしまう。
子供に見せたい、聴かせたいという気持ちは分かるけど、親がお祭気分なのに、子供が聴く態勢になるわけがない。
当たり前だけど、オーケストラで演奏するからって、いつも大音量とは限らない。小さい音を耳を澄ませて聴いてこそ、こちらも集中して音楽を楽しめるという面もある。
それに知らない曲だったらYouTubeでもなんでも予習だってできる。
ベビーがぐずったら(うちもぐずって、その後スヤスヤ笑)、親は音楽どころじゃないかもしれないが、
コンサートに来た、演奏を楽しみにするワクワク感とか、演奏に入っていく時の空気感とかって、もっとあってしかるべきだなーと思ってしまった。
そして幻想交響曲はもしかしたら、このピクニック化した会場には向かない曲だったかもしれない。。。
これはコンサートの企画の話になっちゃうから、また別の問題で話がそれてしまいそうなのでこれはまたの機会に。
でも聴く側はあらかじめ曲目は知ってるわけだから、やっぱりお客が悪いのだ。
せっかくコンサートに行くのだから、「楽しませて」の前に「楽しもう」の心がけが必要じゃないだろうか。