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どうも!
あっという間にプロ野球の試合が4分の1を経過した事に時間の速さを感じている北沢力です。
僕ら声優の仕事は原稿や台本にある文字を声に出して読む事が主です。
まずは原稿などに目を通すと自分なりのイメージみたいなモノが湧いて出てきて、自分なりに「こんな感じかしらね」みたいな喋りを選択します。
映像の中の人物などに声アテるような仕事の場合は、その映像の中からも色々とヒントを得られるわけですが、原稿だけしかヒントが無い場合、その文字の羅列からヒントを得なくてはなりません。
真面目な内容であったり、文言が上品だったりするとまぁ「硬めな喋り…がいいのかな?」みたいに思いますが、意外と「明るく読んじゃってください♪」なんて軽く言われる事もあります。
それはそれで「はいわかりました」なんて言って注文にお応えするわけですが、どうもその文言の真面目さであったり重苦しい言い回しだったりというパッと見のイメージが拭い去れない時があります。
「医療の現場に携わる者として、命の尊さと責任を感じ、患者様に対し充分な配慮を…」
…みたいな文言を明るく読むという事に何か心がざわつくという事です。
(あくまで一例です)
収録前に「明るく読んじゃってください♪」と言われた言葉を受け止め過ぎるとやっぱりすれ違いが生まれてきてしまうような気がしますので「明るく読んじゃってください♪」みたいな言葉の中に何が含まれているのかという事をちゃんと考えないといけないように僕は思います。
1から10まで全てを説明してくれる演出はいませんから、こちらである程度何が求められているのかという事のヒントを演出であったり原稿などから、思い込まない程度に抽出する必要があるように思います。
それらを上手くまとめ上げたものを表現できればと思ってはいるのですが、全ての仕事でそれを確実に提供できるかどうかは、正直に言いまして今の僕のスキルではちょっと謎です。確率を上げられるように努力はしているつもりですが、この問題は一生抱えていくような問題なのでしょう。
求められている事を100%理解できる超能力と、それをちゃんと提供できるスキルが欲しいです!はい!そんなものはあるわけがありません!が!そこに向かって頑張ります!