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渋谷区の同性パートナー条例が成立しました。
その後の反応について、当事者の皆さんから様々な意見をお聞きしましたので、そのご紹介です。
・条例ができたことは嬉しい。これを機会に、LGBTの権利が拡大していくことを望む。
・まるで同性婚が認められたかのような誤った反応をする人が増えている事に懸念を覚える。公正証書による手続が必要など、かなりハードルの高い条例で、当事者には使いにくく、使ったところで(証明書を発行してもらったところで)その効果は大したものではない。実用的ではない。
・LGBTに関心が集まっているが、嫌悪感をあからさまに露わにする人もいて、ちょっと怖い。そっとしておいてくれてもいいのでは?
・渋谷区だけでなく、全国的に類似の条例が制定され、やがて国会でも法律として制定して欲しい。
・制度自体には賛成だが、個人的には利用することはない。ハードルが高すぎる。
・パートナーのいないゲイやビアンの肩身が狭くなる。
・既婚でゲイの僕らには、かなり背徳心を煽られます。
・まだパートナーはいないけど、人生の目標が出来ました。
・双方の夫公認のビアンカップルだけど、既婚者でも利用できるのかな?
・良い事だと思う。でも、自分は一生無縁だと思う。制度があっても利用する予定なし。
・法的な権利を与えられるものでないので、無意味だ。
ここ2ヵ月ほどで私が接した皆さんの反応は、概ねこんな感じでした。
実際に利用するという人には、私自身はまだお会いした事がありません。
今回の条例自体には賛同するが、自分自身が利用する予定は今のところないという人がほとんどでした。
同性でパートナーを探すこと自体が大変であるのと、そのパートナーと結婚に近いような関係を公正証書で手続しないといけないので、そこまでのハードルをクリアするという当事者がまだ少ないのが現状でしょう。
この条例が、LGBTの権利擁護に関する本格的な議論の発端になったのは事実です。
今、地方議会や国会において、議員たちの超党派の勉強会や研究会が出来つつあります。
同性パートナーシップ制度が法制化される日は、案外そう遠くない未来なのかもしれません。