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町田でのコンサートが終演しました。
今回のコンセプトはNHKイタリア歌劇団(1956~1976年まで、NHKが指揮者、演出家、ソリストを本場から招き、8次にわたって上演した公演)
が上演したイタリアオペラから名シーンを抜粋したアリアあり、重唱ありのコンサート。
わたしはモーツァルトの「フィガロの結婚」から手紙の二重唱、プッチーニ「ラ・ボエーム」ムゼッタのワルツ、別れの四重唱で出演しました。
そのほかは、「愛の妙薬」「セビリアの理髪師」「リゴレット」「道化師」「イルトロバトーレ」「オテロ」
全体的に内容が重くコンサートで聴くにしても体力がいるようなプログラム。
私のような軽いレッジェーロ系の歌い手は軽快なオペラに向くので今回のプログラムのどこに組み込まれるんだろうと。
「フィガロ」は確実とわかっていながらも、まさか女中スザンナではなく伯爵夫人(スザンナ役より深みのあるおっとりとした声質)のパート。
コンサートでさらによく歌われる二重唱といっても私みたいなピヨピヨ声に夫人がつとまるのか?と内心不安で演技だけは夫人に見えるように挑みました。
「ラ・ボエーム」ムゼッタを歌うことになったのは、おそらく7月に出演が決まっているため宣伝も兼ねてなのだと思っていたのですが。
アリアも四重唱も初めて取り組むシーンだったので発注から1ヶ月でレッスンにレッスンを重ねてつくりました。
ただ、四重唱は…ふたつのストーリーを同時進行。複雑なため、1回の合わせだけで本番に乗るのがとにかく恐怖で他のキャストの皆さんの余裕と、本来、オペラの現場だと稽古に稽古を重ねてシーンをつくるので、その重要性を重く感じました。
コンサートといっても演技つきなので…特にムゼッタと相手役マルチェッロは喧嘩して罵りあっているし(歌というより叫んでるか嫌味を言い合ってる)
初役といえども、コンサートといえども、オペラのワンシーンを切り取ってお届けするので、情景や心情、空間を普段よりも表にでるように表現しなければなりません。
コンサートにいらっしゃっているのはクラシック通のお客様だけではないので。