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もうすぐゴールデンウィークですね。
屋久島にもようやく春がやってきた様で昼間は車内がサウナ状態なのですが、まだ風が冷たく、朝晩はまだまだ冷え込んでます。例年ならゴールデンウィークには海とか入れるんだけどな・・・
我が家の長女は今年から小学校2年生に上がり、長男は保育園の年長になりました。子供の成長は本当に早いですよね。
この時期は保育園も学校も役員決めがあり、幼少期は東京に居た私には考えられないぐらい大変なイベントがある。
私が子供の頃は小学校での役員はクラスから2人程度しか専任されず、役員が回って来なければ年に2~3度程度の保護者会以外は学校に呼び出されることはほとんどなく、保護者会に関しても決定した事項を聞く程度なのだが、屋久島の小学校では役員は「専門部会」という名前になっており、保護者全員がいずれかの部会に参加しないといけない決まりとなっているのだ。
いずれの部会も学期に1~2回程度学校に呼び出され、何かしら学校生活の補助活動をしないといけないのだ。
ちなみに昨年は「生活指導部」なるものに所属しており、年に2回ほど近所の横断歩道で旗持ちをしたり、町の夏祭りが終わったあとに寄り道してる子供が居ないかの見回りや夏休みに海水浴場に行き、子供だけで泳いでいる子供が居ないかの確認や監視体制がきっちりしてるかなど名前の通り、子供達の生活指導を目的とした活動を行っていた。
今年は仲の良いママ友達と子供が同じクラスになったので、同じ部会に入ろうと決めていて、「広報部が楽らしい」という噂を聞き、広報部に入ろうと狙っていたのだが、周りの雰囲気に流され、なぜか「クラスの学級委員長及び2年生の学年委員長」という大きな役目を引き受けることになってしまった。
何をするかというと、学年レクリエーションを仕切らないといけないのである。
普通の小学校では親子で参加するイベントというと、学校がだいたい考えてくれる、運動会・学芸会・展覧会などがあるのだが、屋久島の小学校ではこれ以外にクラスの学級委員が考える「親子レクリエーション」というものを年に2~3度程行い、同じ学年の子供だけでなく親も仲良くしようという考えなのである。
しかし、こちらは共働きの家庭が多く、平日の開催は無理な為、必然的に土日の開催となり、学級委員が他の役員と話し合いをし、いつ・何を開催するのかとか必要な物・場所の手配・予算配分なども全て行わないといけないのである。
ちなみに土日に開催される上、任意参加なのにも関わらず、参加率は毎回90%超だからすごい。
こういう風習?があるから屋久島の人達の連帯感はすごいのかなとつくづく感じた。
ちょっと話がそれるが、公務員は島から本土、本土から島への転勤というのも毎年あるのだが、島から本土に行く人には必ず盛大な見送りがあり、よくテレビで見るようなフェリーでの紙テープ投げは当たり前で、空港や港で万歳三唱をして送り出すのが常識である。
こういうのも島の良い文化なのかなと3月は本当に感動させられた。
屋久島出身のうちの旦那様は「都会って隣に住んでる人の顔も知らないのが普通なんでしょ?」などと私に聞いてくるが屋久島ではどの集落にも「民生委員」というのが存在し、単身世帯のお年寄りや生活保護世帯の見回りや声掛けを定期的に行っている。
小さい島だけど学校でも地域でも交流を絶やさないのがこの島や島に住んでいる人の良いところなんだろう。
島の人の温かさと連帯感はまさにこういうところから築きあげられているとつくづく感じた今日この頃でした。しかし学年レクリエーションを考える苦悩はまだまだ続きそうです。