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2015/02/12

最近、キャバ時代の同僚が結婚しまして、披露宴の二次会に参加させていただきました。
現在は夢をかなえ、エステティシャンとしてお店のオーナーにもなっている彼女。
その後、二人きりで話すチャンスもあったのですが、思い出話はほぼスパイかっていうくらいの隠語のオンパレードでした(笑)

ところでその二次会の席で彼女がこんなことを言っていました。
「ずっとサービス業で働いてきた。いろんなサービスの形があるけど、『自分がされてうれしいサービス』ではなくお客様が『心地よく受け入れられるサービス』を提供することを目指してきた」
だからこそ今の自分があるのだと彼女は言い、最終的にそれを教えてくれたすべての方に感謝したいとスピーチを締めくくっていました。

これって本当にサービスというものの本質をついた話だなあとわたしは思います。

一般に、サービス業というのはお客様の欲望を先取りすることが美徳とされる仕事です。
たとえば寒い日には温かいおしぼり、暑い日にはつめたいおしぼりを出す。当然のように日本では行われていますが、これだって相手のことを考えてのサービスなのだと思います。が、それをお客様が「サービス」と悟るようではたぶんダメなのです。ダメというか、最低限でしかないのです。

心地よく感じること、当然のように提供される行為、雰囲気を受け入れられる接客をすること。
マニュアル化されたおもてなしよりも進んでいるサービスのすがたは、彼女がいかに自覚的に仕事と向き合ってきたかを教えてくれました。

エステというのはお客様と二人三脚でする仕事なのだそうです。
励ましたり、叱ったり、ほめたり。もちろん一回の施術で結果を出していくことも求められますが、継続的に通うお客様にはモチベーションの管理もある程度必要なのだとか。
「だからキャバの経験は本当に役に立った」と彼女は笑ってましたが、ある程度慣れれば仕事はただ漫然とこなすことが可能です。でも、自覚的に取り組めば必ず学びがあることを彼女は教えてくれた。
本当にこれは凄いことなんじゃないかと思うのです。

ちなみに、今の仕事で一番大変なのは説得力のあるスタイルと肌のキープなのだとか。
キャバクラ時代の比ではない!と断言していたダイエットの大変さがいかんなく発揮された美しいドレス姿でした^^

Sちゃん、これからもどうぞお幸せに

2015/02/12 05:52 | chica | No Comments