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今更ですが、11月頭に沖縄に行った話を。
ただの観光ではない(つもり)なのです。
都内の大きなプロダクションが運営するようなレベルの大きな作品になるという
こちらのオペラ協会の舞台の噂を昨年きいて、自分が秋に忙しくなければ絶対観に行きたい!と考えていたのでした。
音楽活動が盛んな地方というのはいくつかありますが、地方の大きなオペラ団体というものはそこまで多くはないと思うのです。
オペラをまず観るという視点で。
舞台セットがしっかりしているという点。豪華というより、舞台上は非日常的空間をしっかり生み出せるセット。
そして、ソリストの衣装はもちろん、合唱やエキストラの衣装がその時代の貴族衣装であったり、村人の衣装であること。
舞台のセットやソリストの衣装の雰囲気から浮かず、舞台装置としてマッチしていること。
地方オペラや自主公演の合唱の衣装は自前であったり、村人にしても木綿や生成シャツに長いスカートにエプロンをつけるというスタイルが多いので、
それぞれが持ち寄ったものになると、色合いがちぐはぐしてくるのです。
そのシーンで合唱シーンやエキストラまでに芸術的演出的配慮がなされているか客席からみえるのです。
私が思うオペラの出来というのは、ソリストの一定のレベルよりも、合唱団のレベルで決まると思うのです。
いくら、メインキャストが一流であろうが、周りを取り巻きその空間の住人であったり、または演出的装置として存在する役割(番人のような)の人間の役が舞台上で支えられる演技や演奏ができなければ、全体として崩れてしまうのです。
こちらの団体は、アマチュアの合唱団と思えないほどの演奏や演技で、作品全体や合唱団の存在意図を理解なさっているんだなぁと感心いたしました。