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2014/11/30

JAZZのライブハウスでの演奏は、その日は一晩「外山安樹子」とか、看板になる人や共演者の名前が出ていて、その人の演奏を聴きにくる方々が多いです。もちろん中には初めてライブハウスに来ました、という方もいらっしゃるし、どういう人がでるのかは関係なくJAZZを聴きに来た、という方もいらっしゃいます。
でも大半は、その日の出演者を何らかの形でチェックしていたり、知っているだと思います。

そういう時は、私の普段のライブのスタイルをお聴きいただくことがほとんどです。外山安樹子トリオなら、リーダーの私自身の現在の集大成のような、外山安樹子ショーのような、そんな感じです。

一方「JAZZライブ」として銘打って、ショッピングモール、イベント、レストランなどで不特定多数の方々の前で演奏する時はまたちょっと事情が違ってきます。(BGMとして演奏する時はまた全然ちがうので、これは以前私が書いた「北風と太陽」というエッセイを読んでいただけたらと思います。)

まずJAZZを初めて聴く方のことも想定します。ライブでも初めて聴く方がいらっしゃることもありますが、ライブではそれを踏まえつつも自分のやりたい曲をやってしまうことが多いかな、と。
そして、JAZZと聞いて一般にイメージする曲などを選曲したり、皆様の知っている曲を題材にJAZZアレンジしたり、MCではより丁寧にJAZZについて説明したり、楽器について説明したりすることを心がけます。

でも、演奏内容は…これは実は誰の前でもどんなシチュエーションでも、ほとんど変えていないんです。初めての方にも、普段のライブさながらの突っ込んだアドリブプレイや掛け合いを楽しんでもらいたい、という想いからです。初めての方のためにわかりやすい演奏を…なんて言っても、どこか本気でない演奏はどんな人にも見透かされてしまいます。
JAZZの詳しいことは分からなくても、音楽はわかるものでなく、感じるもの…きっと、伝わると思って演奏しています。

不特定多数の方々に初めて私の演奏を聴いていただく、という機会は、活動の場が広がると共に増えます。最初はとても怖くて緊張しましたが、今はとても楽しいです。
そして、楽しんで演奏していることもまた、伝わるんだなーと実感します。緊張感も伝わっちゃいますものね。

これからも演奏で皆様も演奏者もハッピーになれる場が作れたらいいなと思います。

2014/11/30 10:51 | toyama | No Comments