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11月の半ばを過ぎると、年末に向かって一気にクリスマス・年末モードですね。もう夏なんて遥か昔、忘却の彼方のような。そして海という場所を忘れそうになっている人も多いのでは・・?
私も濡れたウエットスーツとギョサンの代わりに、そろそろ陸(オカ)に上がって暖かいコートとブーツで街を闊歩しようか〜・・という誘惑にかられることもあるのですが、この時期の、ひっそりとした海の魅力はそれを遥かに凌駕しているのです。
広いビーチを独り占め!するこの感じ^^
夏の「さあ海だ!」というワクワク感が、「大トロ」とか「カルビ」みたいな王道的なわかりやすい美味しさだとすると、冬の海は「酒盗」とか「ジビエ」とかちょっと通好みな感じですかねえ。(食べ物の例えでスミマセン・・)
同じ場所でもこの時期は人も少なく、透明度も増して、そして思わぬ大群や大物に出会うことも出来ます。
■三浦半島の南諸磯海岸。夏はキャンプや海水浴客で賑わう場所ですがこの時期は「秘境」のような場所になります。まるでどこかの南の島のようです。水温は18℃ですけれど・・
■これは葉山の小磯。夏はたくさんの海の家でとても賑やかで楽しい場所ですが、冬はひっそり、のんびりとして、時には信じられないほど青い世界が広がります。
■真鶴・岩。11月の最後のトレーニングの帰りに、なんとマンボウに出会うことができました!
■これは西伊豆・井田でのトレーニング。海の中から紅葉に染まった山を眺め、帰り道のこんなタカベの大群に囲まれると、寒さを忘れます!
スキューバダイビングと異なりスキンダイビングやフリーダイビングはドライスーツを着ません。だんだんと冷たくなる水温を肌で感じます。そしてトレーニングの後の温泉や、暖かい飲み物の美味しさ、太陽の暖かさをひときわ嬉しく感じるのもこの季節の醍醐味。
大分早くなった日の入り。夕陽が沈んだ後、じわじわと空が染まり行くマジックアワー。ハイライトの「日の入り」が終った後にじーっと残っている人だけが見られる特別な、ちょっとツウな時間。
日本、だけでなく北半球のフリーダイバーはほぼオフシーズンに入りますが、夏とは違う魅力を持つ冬の海。潜らないなんて勿体ない!
寒さに負けない心と身体、そして万全の装備と、・・・忘れちゃいけないホットジェルを持って冬の海へGO!
photo 2014.11 @moroiso, hayama,manazuru,ita
photo by Masayo yoshida, yuki muto